草津町、草津町民の気持ちを思うとあんまり町名を出したくないのだが、

「これはひどい」と思った。

無論、悪いのは町議会と町長のみで、町民や温泉は悪くない。

草津町には女性もたくさん働いている。

町議会を強く責めるのは、草津で生きる女性たちのためでもあるはず。

安心して観光に行ってください。草津町を非難したら、女性も傷つく。

けれど、「新井議員リコールのおすすめ」の看板と

名指しして犯罪者扱いした文書を、全戸に配布した町議会。

それは恐ろしすぎる。

 

新井議員のお気持ちは、いかなるものだったか?

町長側の情報しかなくて、一票を入れた女性たちも、

「これはひどい」

と感じただろう。

後から「レイプ事件であり、町長が容疑者」という情報を得て

悔しく思う女性たちもいただろう。

「男社会が憎い」「洗脳された」と。

。。。。。。

似たような事件のことを知った。

きのう「東京・強姦救援センター」の会誌が届いた。

そこに、2007年に起きた長崎市原爆被爆対策部長が、

記者の女性を性暴行したことに始まる。

 

被害者は、告発することなく

トラウマのために医師の治療を受けていた。

仕事もできない状態だった。

地元の新聞社が

「これは当部長によるセクハラではないか」と

調査に動きだした。

 

直後に「加害者」は自殺した。

その後、市の別の部長が週刊誌に虚偽の情報を伝え、

それによって被害者は

ネットとマスコミによるバッシングを受けた。

被害者は、心身共に傷つけられ、仕事に復帰不可能になった。

そして日弁連に人権救済の申し立てをした。

 

2019年に被害者は長崎市に対して

国家賠償法により、慰謝料等の損害賠償及び

謝罪広告の掲載を求めて提訴した。

 

2022年5月30日、

長崎地裁は原告勝訴の判決を言い渡した。

 

被告側の反論(性行為は合意だという)は

ほとんど採用されなかった。

。。。。

密室内での性暴行をいかに 立証できたのか?

それは被害者の克明なメモと

記憶だった。

 

記録と記憶は十分な証拠になる。

が、

(被害者の多くが、

被害を忘れたいと思うので 現実の告発は難しいだろう。)

 

そして、多くの長崎市の女性たちの支援もあった。

。。。。。。

草津町の場合はどうだろう?

「勝算あり」と思う。

すでに町議会側の「イメージ操作」と「違反行為」は

裁判で告発されているらしい。

 

性暴力裁判で判決すらも出ていない状態での

被害者への罵詈雑言、女性侮辱のヤジ、

チラシや看板まで使っての人権侵害、

賠償額は上がるだろう。

 

草津町女性たちよ、未来のために

どうすればよいか、

子どもたちのために、

女の子たちのために

決断してほしい。

私は、草津温泉に行きますよ。

お世話になります。