作話 | 糸と布

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 野ばら手芸部

介護の話題が続きますが・・・・

「 作話 」 さくわ って読みます

字の通り 作り話です


実は 「作話 」は立派な 高齢者の方の 加齢による症状です


若い方でも・・記憶喪失などによる 「作話 」があります

症状は・・虚構の作り話をする。

記憶の脱落をうめるために事実とは異なる答えをする

脳の器質的な障害のあるときに 「作話 」が認められることがある。

作話の内容は首尾一貫せず,動揺し,暗示を受けやすい。

・・・・・


御高齢の方に 接していると・・

{ え~~~ 何==それ~~ }って吃驚するようなお話をされて

良い話なら良いのですが

人の悪口や

折角 良かれと思って ご本人が切望されたから 

お手伝いしたり 家の中のことや お買い物をしたのに・・・

いけない事を したかのように とんでもない 言い方をされて

頼まれたり 助言された ご家族様や 知人の方々は・・

本当に心底 がっかりしたり

もう 気遣いもしたくないし・・

怒りと 失望 なんてことも よく伺います


これは・・ ほぼ 「 作話 」症状です



加齢ゆえに・・あんなにしっかり覚えていたのに・・

さっぱり 思い出せない状況や、事柄などについて虚構の話を作って

あたかも 実際の事のように ご本人も確信?され

欠落した記憶を補うかのように 

つじつま合わせで どんどん 話が あらん方向へ行ってしまい・・

話の内容の 事実関係があいまいになって

願望が現実のように日常会話の中に出てくきます

あまりにも流暢に話が語られるので

ご家族様や 周辺の人は、何の疑いもなく信じてしまいます

作話の中に介護者の悪口が入る場合も多いですね

 誰かから その内容を聞くと

そりゃぁ~~
 怒り心頭です・・まったく まったく・・・・



「 作話 」はご高齢者の 特に 認知症の方の 症状です


どうか  どうか  症状であるって事を ご理解してあげてくださいませ


「作話 」・・の事 理解して頂きたく・・この場をお借りいたしました



カンファレンスを行ってまいりました

カンファレンス・・って その方に携わる 色んな分野の人が

家族様も もちろん 加わって頂き 今後についての話し合う事です

一番の 支援者様の ご家族様が 大切なものを もって出て行ってしまった・・ 

 << 賞状やら お金やら 大事にしていた写真などを 持ち出し 隠された!! >>


御高齢者の方が 泣き泣き打ち明けられたのですが・・・


そんな事が ある筈もないのは 百も承知しております


更に 今後 もっと頻繁に この様な イワレノ無い発言が 出て来そうです


そこで~~ 家族様も加わって頂いての カンファレンスを開きまして

御家族様に くれぐれも 失望したり 怒りで

ご家族さまが なにもかも 放り出したくなるのを 事前にくい止めたく・・

「 作話 」  をご説明させて頂いて

すべて スルー していただく様 お願いいたしました。


加齢 認知の ひとつの症状である事を 分かってあげてくださいませ


叱責したり、発言の撤回を求めたり、反論したりしないで・・

フンフンって上の空の生返事で 結構ですから

むきになって否定しないで・・


 「作話 」のせいで御高齢者の方が悪者にならないよう・・

それとなく 周囲の人には認知症の人のことを伝えておくのも 一考です

御本人は 1時間もしないうちに 話したことさえ 忘れておられます


本当に 介護は長期戦です

そういう意味では 介護職員も含めて チーム○○ でも作って

次なる 自体に備えて・・


おおらかに 対応してさし上げてくださいませ