痛い! | FIGHT OR FLIGHT ~限界の壁を突き破れ!!~

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IBF女子世界アトム級チャンピオン・花形冴美のブログ

実は、試合で眼か底骨折(変換しても出てこねー)という怪我をして2週間前に手術をした。今まで大きな怪我や病気なんてしたことがなかったから手術も入院も初めての経験だった。

この眼か底骨折というのは眼球に圧力が加わったときに眼球が破裂しないよう圧力をのがすために、眼球の周りにある殼のような骨が割れることによって起こるものらしい。手術をしなくても済む場合もあるが、自分の場合は骨折の仕方がタチが悪かったらしく、手術をすることになった。


手術は局所麻酔といえども麻酔するし、眠っていたらあっという間に過ぎるだろうと軽く思って、看護士さんに寝てていいですかって聞いたら、いいですけど多分寝ていられないと思いますよって。

まっ、まじっすか…。

手術開始。眠るどころか、麻酔してても死ぬほど痛かった。

歯医者で痛いところがあったら手をあげて下さいねと言われても、どんなに痛くても手をあげることができない自分が、美容院でシャンプーをしているとき、かゆいところや洗い残しはありませんかと言われて、あったとしても絶対に言うことができない自分が、痛かったら言って下さいとも言われていないのに、思わず先生に痛いですと言ってしまったくらいだ。

それに局所麻酔だから会話が全部聞こえる。

患部を見た先生
→こりゃ、ひでーな。

って、そんなにひどいんですか…。

口の中に骨をあけるためにのみ(?)で打つんだけど、そのときの先生。

→前にやった患者は一発であいたんだけどな。ボクサーだから頑丈だな。といって何回もガンガン叩いている。しまいにはのみの種類まで変えてガンガン。

先生、ボクサーだからってのは関係ないでしょ(泣)
しまいにはバルーン(骨を固定するために目の下にいれる風船のようなもの)が大人用では大きすぎるから子供用のを。

手術は我慢できたけど、翌日、あまりの痛さに涙が出た。さっさと薬をもらえばいいのに、我慢しすぎたからなんだけど。隣では白内障の手術が終わったばかりのおばあちゃんが元気にあちこち動きまわっているのに、ベッドから出られなかった…。


デビューから本当に散々な目にあった。パンチをもらいすぎた自分が悪いんだけどね。試合で殴られる何倍も手術は痛かった。こんな結果になることがあると思うと殴られることがすごい怖くなった。今まで怖くなかった訳ではないが…。こんなに痛い思いをするなら、打たれない、打たせないボクサーになると心に誓った。


このことをある人に話したら、普通、こんな痛い思いをしたら辞めるでしょって言われた。いやいや、ボクシング大好きですから。でもあんな痛いのは嫌です、絶対に(笑)