続・功夫電影専科 -77ページ目

続・功夫電影専科

香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「燃えよデブゴン!お助け拳」
原題:用牙老虎
英題:Two Toothless Tigers
製作:1980年

▼動けるデブ、香港映画界のドン、香港映画界のスピルバーグと、様々な2つ名を持つ男・洪金寶(サモ・ハン・キンポー)。彼は今までに多くの傑作を手掛けてきたが、その中から1つだけ代表作を選ぶとするなら、誰しも『燃えよデブゴン』を真っ先に思い浮かべるはずだ。
『燃えよデブゴン』は太っちょの李小龍(ブルース・リー)オタクが暴れまわる快作で、サモハンが劇中演じるファイト・シーンは李小龍そのものだった。このイメージがあまりにも強烈だった事から、日本では幾つものサモハン出演作が「デブゴン」として公開されるようになっていく。以下はデブゴンの名が冠されたサモハン映画を列挙したものである。

『燃えよデブゴン2(燃えよデブゴン/正義への招待拳)』『燃えよデブゴン3(燃えよデブゴン/カエル拳対カニ拳)』『燃えよデブゴン4/ピックポケット!』『燃えよデブゴン5(モンキーフィスト/猿拳)』『燃えよデブゴン6(燃えよデブゴン/豚だカップル拳)』『燃えよデブゴン7』『燃えよデブゴン8/クンフー・ゴースト・バスターズ(鬼打鬼)』『燃えよデブゴン9(プロジェクトD)』『燃えよデブゴン10/友情拳』
『デブゴンの太閤記(燃えよデブゴン/出世拳)』『斗え!デブゴン(燃えよデブゴン/地獄の危機一髪)』『デブゴンの快盗紳士録』『デブゴンの霊幻刑事(オバケだよ!全員集合!!)』『帰って来たデブゴン/昇龍拳(ペディキャブ・ドライバー)』『痩せ虎とデブゴン』…そりゃサモハンの代名詞といったらデブゴンだけど、いくらなんでもデブゴンって付けすぎだ!(爆

 題名こそ連番になっているものの、製作年度も時代設定もキャラクターも全てバラバラ。関係しているのはサモハンが出演しているというだけで、時には助演だったり師匠だったりする場合もある。おおらかな時代だったとはいえ、こんなムチャクチャなナンバリングをよくしたなぁ…と思えるようなタイトル群だ(笑)。これらの作品はほとんどがビデオやDVDで発売されているため、その気になれば国内版のソフトで全部揃えることも不可能ではない。
そんな中にあって、国内版が発売されず入手困難な作品が本作『燃えよデブゴン!お助け拳』なのである(『友情拳』『太閤記』あたりもレア度高し)。本作の主演は例によってサモハンではなく、まだ悪役に染まりきっていなかった頃の袁信義(ユエン・シンイー)が扮している。また、本作はいわゆるサモハン・コメディの初期作品にあたり、サモハンの試行錯誤っぷりも垣間見ることが出来る。

■袁信義はサモハン旦那のメシ屋で下働きをしている見習い料理人。あるとき彼はゴロツキ一味の邸宅へ出張サービスに向かったのだが、そこでは袁信義(一人二役)派と李海生(リー・ハイサン)派が財宝を巡って対立していた。そんな一触即発な状況の中、野心家で袁信義派の腹心・鐘發(チュン・ファト)は一派の乗っ取りを画策していた…もちろん目的は財宝の独占である。
まず鐘發はボス袁信義を暗殺すると、彼とソックリな袁信義を偽ボスに仕立て上げ、一派を完全に掌握。計画はスムーズに進み、最強の殺し屋・王龍威(ワン・ロンウェイ)を雇い入れて、李海生派を壊滅させたところまでは順調だった。ところが、財宝の地図を入手した鐘發は組織からトンズラし、用済みとばかりに袁信義を捨て駒にしたのだ。
まだ依頼料を貰ってなかった王龍威はカンカンになり、袁信義をタコ殴りにすると鐘發をも始末してしまう。サモハンの協力で逃げ出した袁信義であったが、追ってきた王龍威は「地図に何も書いてないぞ!」と怒り心頭で襲い掛かってきた。果たして2人の運命は、そして財宝の在りかは…?

▲財宝を巡る争奪戦とそこから巻き起こる騒動を描いた作品だが、残念ながら失敗作である。鐘發が袁信義を陥れるくだりが冗長だったり、袁信義が料理人であるという設定が何の意味も無かったり、登場人物をその場の都合で殺してしまうなど、ところどころでアラが目立つ。試み自体は革新的ではあったものの、当時はまだサモハン・コメディは未成熟だったということだろうか。
ちなみに本作の監督はサモハン組初参加となる劉觀偉(リッキー・リュウ)。彼としては『無招勝有招』に次ぐ監督2作目となったが、今回の失敗で本職のカメラマンに戻っている。彼が監督3作目の『霊幻道士』を撮るのは本作から5年後の事で、そこから先は皆さんもご存知の通り、一大キョンシーブームが花開いていくこととなる。

 結果的に不十分な出来となってしまったが、サモハン映画なので功夫アクションは上質かつ一級品。本作における最大の注目点は、ショウ・ブラザーズの名悪役・王龍威の存在だ。王龍威はそのドッシリとした功夫アクションを武器に、香港映画最大手のショウブラでナンバー1の悪役として君臨し続けた。その豪腕で劉家輝(ゴードン・リュウ)や傅聲(アレクサンダー・フーシェン)らと闘ってきた、まさに猛者中の猛者なのだ。
ショウブラを本拠地として活動していた王龍威は、内部のスターとは飽きるほど対決しているが、外部のスターとはほとんど接点が無かった。そこにきて本作は、李海生VS王龍威!鐘發VS王龍威!袁信義&サモハンVS王龍威!と、たっぷりレア対決を見せてくれるのだから堪らない(嬉)。洪家班・袁家班・ショウブラが勢揃いしたラストバトルも必見だが、個人的には身軽な相手を実力で追い詰めていく鐘發VS王龍威がオススメだったりします。
ところで、王龍威のスタントダブルは…もしかして[上下]薩伐?(最後の蹴りとか非常にそれっぽい気が…)。


雷霆行動
英題:Ultimate Revenge
製作:1995年

●本作は『中間人』に続き、キム・マリー・ペンが再び楊麗青(シンシア・カーン)と闘った作品である。
キム嬢は他の白人系女ドラゴンと比べ、ルックスも技量も引けを取らぬ実力者であったが、惜しくもブレイクを果たすことはできなかった。やはりシンシア・ラスロックなどのように、ギラリと光るような迫力が無かったことが致命的だったのだろうか?(『中間人』などで見せた"一見大人しそうで実は強い"という芸風はユニークだったけど…)

 物語は典型的な犯罪アクションで、フィリピンを舞台にした麻薬組織と地元警察の闘い&香港を舞台にした黒社会の抗争が同時進行で描かれている。ところでこの作品、女ドラゴンのカテゴリに指定しているが主役は楊麗青ではない。実際の主役はフィリピン人俳優のロニー・リケッツと劉少君の2人で、楊麗青はチラチラとしか登場しないゲスト・キャラクターなのである。
楊麗青の出番は非常に少なく、中盤で劉少君と面会するシーン、闘いで負傷した劉少君の見舞いに現れるシーン、そしてクライマックスのラストバトルと、たった3回しか登場しないのだ。さすがに最後のキム嬢とのバトルは魅せてくれるが、これで主役というのはいささか無理があるぞ(苦笑

 そんな楊麗青不在の間を受け持つロニー&劉少君だが、実質的な主役というにはあまりにも地味~なコンビである。ロニーはフィリピンのアクションスターで、かのダン・イノサントも嗜んだという武術"アーニス"の使い手。今回は短気な刑事に扮しているが、彼の見せるアクションは銃撃戦オンリーなので、アーニスを駆使して闘うような場面は無い。これはちょっと勿体ないなぁ…。
一方、もうひとりの主役である劉少君はロニー以上に地味なキャラなので、香港の抗争では恐ろしいほどに目立っていない(笑)。むしろ注目すべきは、彼の協力者として出演している技巧派のコリアンファイター・崔正一の方だ。
崔正一は90年代の動作片を駆け抜けた名悪役で、『レッド・リベンジ』等にも参加。本作では珍しく善玉として登場し、討ち入りの際には敵の腹心・麥偉章(武術指導家)と凄まじい蹴り合戦を展開している。けど、おかげで劉少君の影がますます薄くなっているような気が…劉少君的にコレでいいのか?(爆

 ニコイチ映画のような構成・ドラマが面白くない・低予算バレバレな作り・功夫アクション少なめ・アーニスやらせてもらえない・そして楊麗青が主役じゃない…色々と不満のある内容となっているが、崔正一の暴れっぷりと楊麗青VSキム嬢のリターンマッチでギリギリ楽しめる作品か。とりあえず、女闘美ファンか楊麗青のファンでもない限り、無理して見るような代物ではありませんので御注意を。


「バンコック・アドレナリン!!!」
原題:Bangkok Adrenaline
中文題:曼谷極限
製作:2009年

●前回はタイを舞台にした功夫片を取り上げましたが、今回はタイで作られた格闘映画の紹介です。『死亡挑戰』から35年の月日が流れ、東南アジアの一角で作られていたタイ産アクション映画は、『マッハ!』の登場によって一気に世界レベルの名声と知名度を手にしました。そんな時代に作られたのが本作なんですが…コレはどうしたものかなぁ(苦笑
本作はタイで製作された映画ではあるものの、監督以下主要キャストがタイ人ではないので、どちらかというと印象は格闘映画そのもの。主演のダニエル・オニール『アクシデンタル・スパイ』等のジャッキー作品で腕を磨いた本格派で、今回はファイト・コーディネーターとしても名を連ねていることから、そのポテンシャルの高さが伺えます。
しかし、物語がビックリするほど適当で、行き当たりばったりの稚拙な話だったのは大減点でした。

 物語はダニエルたち4バカ(笑)が、カジノで大負けしたためにマフィアから「一週間以内に1000万バーツ払えや!」と脅される場面からスタート。彼らは金策に奔走するものの、短期間でそんな大金を用意できるはずが無かった。
そんな時、新聞で大富豪の令嬢の写真を見た4バカは「彼女を誘拐して身代金1000万バーツを頂こう」と思いつく。誘拐はまんまと成功するのだが、令嬢の父親は何故か身代金の支払いを拒否し、彼らに刺客を放った。仲間たちが次々と捕まり、令嬢の身にも危険が迫ろうかというその時、敵味方入り乱れての最終決戦が始まるのだが…?

 アクションありきで製作したが為に、ストーリーが破綻してしまった映画の典型です。そもそも借金の解決策として誘拐を実行する…という話からして頭が悪すぎるし、それどころか完全に犯罪行為です。カジノでスったのも4バカの自業自得だし、これでは主人公グループに感情移入することすらままなりません。
おかげで前半は随分と苦痛でしたが、後半からは別の意味でマズい展開になっていきます。色々あってダニエルたちは令嬢を助けるためにマフィアと闘いますが、突然なんの複線も無く2人の用心棒が登場!彼らが何者なのか全く説明されないまま(!)話は進み、グダグダな展開の末に根本的な問題が解決せずに幕を閉じてしまうのです。
ストーリーは雑の極みで、ギャグも終始空回り。いくらなんでもコレは…。

 そんなわけでストーリー部分は散々な結果になっているのですが、逆に格闘アクションは凄まじい完成度を誇っているのだから実に不思議です。本作のアクションシーンは『マッハ!』の影響が色濃く、悪漢に追われて町中を駆け抜けるシーンや、トゥクトゥク(オート三輪のタクシー)を使ったアクションなんかは『マッハ!』そのまんまでした。
しかし、ダニエル自らが指導したアクションはスタントや小技を巧妙に交えているので、単なる模倣に終わってはいません。特にラストの倉庫バトルでは、主要キャストのファイトスタイルがきちんと区別されているし、倉庫の地形を利用した殺陣は『マッハ!』というよりも往年のジャッキー作品を髣髴とさせます。
 その他にも、町中を失踪するチェイス・シーンでは細い路地で敵と対峙し、狭い場所で飛んだり跳ねたりの変わった闘いを見せています。ここは『武館』のラストで繰り広げられた劉家輝VS王龍威の一戦に似ている気が…もしかして、狙ってやってる?!
と、このように本作はアクションの質が高く、格闘シーンのクオリティは文句なしの出来です。そこだけを評価するなら大満足なんですが、いかんせん物語の酷さが足を引っ張っているのも事実。せめて、下手にひねくれていないストレートな話であれば、もうちょっとはマシになったと思うんですが…。本当にどうしたものでしょうか、この作品は(爆


死亡挑戰
英題:Bloody Ring/Mandarin Magician
製作:1974年

●十分な実力があるものの、いざ実戦となると発揮できずにボチボチ止まり…そんな不遇な男が香港にいた。彼、李錦坤(ラリー・リー)は剛柔流空手の猛者でありながら、出演する映画はどれもB級ばかり。作品に恵まれないまま映画界をフェードアウトしてしまった悲運の存在である。
『一網打盡』では多くの武師からバックアップを受け、『黄飛鴻四大弟子』では梁小龍(ブルース・リャン)や白彪(ジェイソン・パイ)といった一流スターとも共演した。にもかかわらず、これらの援護射撃は彼を成功に導いていない。結局のところ、李錦坤は1本の傑作に巡り会うことも出来ないまま、70年代の終わりに映画界から去っている。不遇にして不運…そんなイメージがついて回る李錦坤だが、そんな彼が光り輝いた数少ない作品が本作なのだ。

 ストーリーはタイのムエタイ道場が日本人空手家たちから挑戦を受けるという話で、李錦坤は臨時のコーチとして就任した主人公を熱演している。本作のサプライズは、武術指導を当時ゴールデンハーベストに在籍していた洪金寶(サモ・ハン・キンポー)が担当している点だろう。
洪金寶が指導した功夫シーンはどれもスピーディーで、まどろっこしい出来だった李錦坤の過去作品とは一線を画している。中盤はムエタイ一辺倒になってしまうが、ラストでは李錦坤がビシバシと拳を叩き込む豪快なファイトを披露!洪金寶本人を筆頭に、林正英や陳龍といった"ご存じの顔"も絡み役で出演していて、彼らとのバトルもサマになっている。
このほかにも、味方サイドには『聾唖剣』の馬海倫(ヘレン・マ)や火星(マース)が名を連ねており、総じてアクションの質は高い(道場生として元華の姿も確認できる)。これで物語がしっかりしていれば李錦坤の最高傑作となったのだが…そう、本作が傑作になりきれなかった最大の理由は、根本となるストーリーそのものに原因があったのだ。

 本作は当初、主役である李錦坤の視点で始まる。色々あってコーチを引き受けた彼は、ムエタイ道場のエース・ウェイティア(演者不明)と出会った。彼には眼の病を患っている恋人がいて、手術には莫大な費用が必要らしい。その事が気になって修業に身の入らないウェイティアに対し、日本人たちは大金を手に八百長を依頼してくるが…と、こんな感じで中盤からは完全にウェイティアが主役となり、李錦坤の出番がほとんど無くなってしまう(!)のである。
この八百長試合に李錦坤が関わっていれば無理のない話になったと思うのだが、当の李錦坤は終盤まで八百長には全く絡んでこない。この話の流れを考えれば「八百長に関与したウェイティアは因果応報で命を落とし、彼の無念を晴らす為に李錦坤が闘う」という展開になりそうなところだが、まさか全く正反対のラストにしてしまうとは驚きだ。でも、この結末だと李錦坤は無駄死にじゃあ…(爆

そんなわけで、今回も傑作になれる機会を逸した李錦坤主演作だが、李錦坤と洪金寶のコラボレーションが実現しただけでも十分価値のある作品だった。…と言いたいところだけど、こうもB級続きだと李錦坤があまりにも報われなさすぎる。もしかしたら、本作ような煮え切らない作品に最も苦しめられていたのは、他ならぬ李錦坤自身だったのかもしれない。


痴情快婿/道天驕/賊探世家
英題:Fun And Fury
製作:1992年

●黎明(レオン・ライ)と周慧敏(ビビアン・チョウ)はラブラブカップルで、共に将来を誓い合った仲であった。しかし、彼女の父親でありマフィアのボスだった鄭則仕(ケント・チェン)は、知らない男を娘に近づけたくない&黎明が捜査官なので近寄らせたくないご様子。そこで彼はシンガポールから帰国して間もない周慧敏を強引に連れ帰り、黎明は慣れない土地に1人で取り残されてしまった(黎明はシンガポール華僑?)。
旧友で功夫道場の先生・陳勳奇(フランキー・チェン)からは避けられてしまい、女スリのせいでトラブルに巻き込まれたりと災難続きの黎明。とりあえず陳勳奇のところに転がり込んだが、一方で鄭則仕は娘から男を引き離そうと躍起になっていた。鄭則仕の差し金によって、浮気の濡れ衣を着せられた黎明は周慧敏と破局寸前にまで追い詰められてしまう。
 このまま2人は別れてしまうかと思われたが、見かねた母親?の手引きで周慧敏は事実を把握。陳勳奇の取り成しもあって、黎明たちは晴れて復縁を果たしたのだった。その頃、鄭則仕の対抗馬である徐少強(ノーマン・ツイ)の組織が、鄭則仕一家の壊滅を目論んで動き出していた。敵は次々と鄭則仕一家を襲撃し、遂には周慧敏が捕らわれの身に。黎明と陳勳奇は敵の根城へ突入するが、周慧敏はダムの壁際に吊るされて絶体絶命の状況だ。果たして、黎明は周慧敏を助け出す事が出来るのか!?

 当ブログでは珍しい黎明の主演作である。…ってホントに珍しいなぁ。うちのブログでは普通のドラマやコメディはもちろん、食わず嫌いで香港ノワールもレビューしたことが無いので、黎明はもちろん周潤發(チョウ・ユンファ)や張國榮(レスリー・チャン)といった大物の名前はほとんど出てきません。劉華(アンディ・ラウ)ならたまにあるんだけど…まあいいか(爆
この作品は香港映画界でも有数の才人・陳勳奇の監督作で、前半はロミオとジュリエットな恋物語、後半はマフィアとの派手な攻防戦が繰り広げられている。前半と後半で作品のカラーが違っている所はサモハン映画を彷彿とさせるが、どちらのパートもテンポ良く進むので特に不満はナシ。ラストはちゃんとハッピーエンドだし、邪魔臭かった鄭則仕と側近のハゲも痛い目に遭うので、視聴後の後味も悪くない。全体的な出来もなかなかのものと言えるだろう。
 全編に渡って展開される功夫アクションは馮克安(フォン・ハックオン)が指導していて、今回もいいファイトシーンを作ってくれている。この功夫アクションで活躍するのは黎明ではなく、監督も兼ねている陳勳奇が全面的に担当。さすがは幼少時から功夫を習い、『ドラ息子カンフー』で元彪(ユン・ピョウ)とガチバトルをした陳勳奇だけあって、動きは軽快そのものだ。
彼の一番の見せ場はラストのVSキム・マリー・ペン戦で、手足をアーマーで固めたキムに棍棒で立ち向かう陳勳奇との攻防戦がなかなか面白い。もちろん黎明は黎明で頑張ってるけど、個人的には陳勳奇の方に目が行っちゃうのも事実。やはり陳勳奇も土壇場で「ここは俺が主役だ!」と監督権限を発動させちゃったのでしょうか(笑
 ちなみに陳勳奇は自身の監督作に外人ファイター(マーク・ホートンやジェフ・ファルコンなど)を起用する事が多いのだが、陳勳奇にとっては地元の人よりコッチの方が相性良かったのかな?とりあえず動作片としての見せ場が充実してるし、黎明のラブストーリーとしても良い感じなので、今度は陳勳奇の監督作もチェックしていきたいと思います。