『ドラゴン少林拳』('76) | 続・功夫電影専科

続・功夫電影専科

香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。

「ドラゴン少林拳」
原題:旋風方世玉/傅奇方世玉
英題:The Prodigal Boxer 2/Enter the Whirlwind Boxer
製作:1976年

監督:歐楊俊
脚本:張信義/朱耕
武術指導:劉家榮(リュー・チャーヨン)
出演:孟飛(メン・フェイ)/譚道良(レオン・タン)/龍君兒(ロン・ジェンエール)/魏平澳(ウェイ・ピンアオ)/魯平/他



<華麗なる貴公子、その名はメン・フェイ方世玉!>

 あけましておめでとうございます!…と言うには少々間が空きすぎてしまいましたが、ようやく2026年最初の更新となります。
年末年始は久々に東京・神奈川へと遠征し、あっちこっちを見て回ってのびのびとリフレッシュできました。ただ、正月休みでダラけすぎたせいで若干体重が…(汗
さて本日紹介するのは、80年代に日本でテレビ放送された孟飛(メン・フェイ)の主演作です。孟飛は華麗な立ち回りと、貴公子然としたイメージから女性ファンが多く、本作では少林寺の英雄・方世玉を演じました。

 方世玉は孟飛の持ち役のひとつであり、白い衣装に大きな扇子をたずさえたスタイルで、いくつも主演作を撮っています。
最初に孟飛が方世玉を演じたのは『武道大連合/復讐のドラゴン』('72)で、この『ドラゴン少林拳』はその続編として作られたのです。事実、劇中では『武道大連合~』の映像が使用されています。
ちなみにキャストに倉田保昭の名前がありますが、彼は『武道大連合~』の流用カットからのフッテージ出演であり、新規の撮り下ろしシーンはありません。

<しかしてその実態は…! 少林寺ヒーローの華麗なる活躍!>

 ストーリーはとてもストレートで、方世玉が町を牛耳る横暴な権力者(魯平)を倒すため、身分を隠して戦う!という話です。
敵は4人の用心棒を雇っており、ここに方世玉のライバル(譚道良)や、権力者の娘(龍君兒)が絡んできます。
方世玉はマヌケな召使いとして潜入し、4人の用心棒たちと対決。普段はさえない姿の彼が、いざ戦いとなると華麗に転身する様は、まさに正統派のヒーロー!といった感じで、実に格好良く撮れていました。
 それ以外の登場人物についても、よきライバルとして立ちはだかる譚道良、単純な悪役に止まらない魯平、献身ぶりが泣かせる内通者(李小飛)など、ドラマに深みを与える人物設定がなされています。
唯一、ヒロインである龍君兒の扱いがおざなりである点を除けば、ストーリー面は手堅くまとまっていると言えます。

 アクションシーンでは、『武道大連合~』に続いて武術指導を任された劉氏兄弟の1人・劉家榮(資料によっては劉家班との表記あり)によって、ダイナミックな戦いが構築されていました。
余裕をもって構える主人公に対し、手を変え品を変え迫ってくる用心棒たちとの勝負は、どれも趣向が凝らされています。
また、何度となく展開される孟飛VS譚道良も両者の持ち味が生かされ、このままずっと2人が戦ってて欲しい…とさえ思ってしまいます。
 ラストでは難攻不落の強敵・魯平が立ちはだかり、さすがの孟飛も追い込まれる展開に。魯平の動きはやや重いですが、どっしりとした体格から繰り出される攻撃には説得力があり、戦いを盛り上げていました。
ただ、こちらでも龍君兒の扱いが悪く、彼女が見せるファイトはほとんどありません。もし彼女がもっと重要な役柄を与えられて、可憐なアクションを見せていたなら、本作の評価はより高まった事でしょう。
とはいえ、現状でも十分クオリティの高い作品であることは確か。孟飛の持ち味である凛々しさや、フレッシュな魅力がギュッと凝縮されているので、孟飛を知りたい方にはオススメしたい作品です。

 …それにしても今年は2026年。このブログがgooブログで始まったのは2007年。ブランクを挟んでいたとはいえ、来年で開設から20年(!)という節目を迎えるわけですが、もうそんなに時間が経ったんですねぇ…。
特に予定などは組んでいませんが、平穏無事に20年目を迎えられるよう、今年も地道にまったりとブログに寄り添っていきたいと考えています。そんなわけで、今年も皆さん宜しくお願いします!