『關東五大侠/大狂犬』 | 続・功夫電影専科

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關東五大侠/大狂犬
英題:5 Kung Fu Daredevil Heroes/Kung-Fu Versus Madness/Wu Tang vs the Nation
製作:1977年

●さてさて、本作は当ブログでは本当に久々となる孟飛(メン・フェイ)の主演作?です。どうしてクエスチョンが付いているのかと言いますと、この作品はタイトルにある5人の登場人物が中心となって話が進むのですが、どのキャラの描き方も中途半端であり、誰が主役なのか全く解らないのです(爆
物語は要約すると、清朝末期の中国で皇帝とロシア人総督を討つ!というもの。孟飛は皇帝の護衛を勤めつつ、裏で打倒清朝を企んでいる反逆者という役柄で、皇帝の娘と恋仲である游天龍も彼の仲間。これに外部から皇帝の命を狙う李中堅・金剛(カム・コン)・高飛(コー・フェイ)が加わり、關東五大侠の結成と相成ります。
 ところが、各員とも皇帝暗殺に集中しすぎたためか、暗殺以外にドラマらしいドラマがほとんどありません。チベット系の金剛・僧侶の高飛といった人物設定は個性的ですが、全ての行動が謀略と暗殺に占められているので、あまりストーリーに広がりが見られないのです。
一応、皇帝の娘と游天龍による悲恋というエピソードが挿入されますが、皇帝の娘が死んでも游天龍はリアクション無しという有様。個性どころか笑顔すら見せず、アクションシーンにおいても一切の差別化が成されなかった孟飛に対しても、扱いが悪すぎたと言わざるを得ませんでした。
 ただ、アクションに関しては游天龍が直接指導しているので、それなりに手堅いものを作り上げています。いつもは体の硬さが気になる金剛も、本作ではムチを振るいながら伸びやかなアクションを披露!終盤では、皇帝を裏切った梁家仁(レオン・カーヤン)&ロシアの特使・羅烈(ロー・リェ)たちが、孟飛らと激突します。
全体的に殺陣は地味ですが、この戦いでは邪魔者を一掃せんとする皇帝の企みや、孟飛たちが自作の砲台を使おうと奮闘する様など、色々な工夫が盛り込んであります。しかし私が一番気になったのは、違和感バリバリな羅烈の金髪姿でしょうか(笑)。なぜ彼がこんな頭にしていたのかは不明ですが…もしかして羅烈、ロシア人役のつもり!?