『中華警花/霸王花之中華警花』 | 続・功夫電影専科

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中華警花/霸王花之中華警花
英題:China Heat
製作:1992年

●中国警察の特殊部隊でリーダーを務める胡慧中(シベール・フー)は、国際的なマフィアの一員にして麻薬密売犯である藍海瀚(本作の武術指導も兼任)を追っていた。敵は追跡を振り切って海外に逃亡するが、ニューヨークで身柄を拘束されたという。胡慧中は部下(男1人と女2人)と共に渡米し、藍海瀚の身柄引き渡しへと望んだ。
だが、返還直前にマフィアが護送車を急襲し、藍海瀚は奪還されてしまった。その際、胡慧中の部下が藍海瀚の所有していた指輪を偶然手に入れるが、実はこの指輪は麻薬取引時に合図として使われる重要な代物だったのだ。藍海瀚は胡慧中の部下たちを次々と誘拐し、指輪を返すよう迫った。
その後、部下3人のうち男隊員が犠牲となるも、女隊員の1人が脱出に成功。胡慧中と合流し、マフィアの親分から藍海瀚の居場所を聞き出すと、囚われていたもう1人の女隊員も救出した。同じ頃、憎き藍海瀚は指輪ナシのまま麻薬取引を行おうとしていた。胡慧中たちはNY市警の刑事(演者については後述)と共に、最後の決戦へ挑む!

 90年代に大量生産された女性アクション映画の1本です。別タイトルに「霸王花」とありますが、かの『レディ・スクワッド』シリーズとは無関係。本作は実際にアメリカ(カナダ?)でロケが行われていて、それなりに金のかかった作品であったことが窺えます。が、ストーリーやアクションは非常に雑で、テンションの低い作品となっているのです。
しかも残念なことに、スケジュールの都合なのか、主役であるはずの胡慧中がいきなり姿を見せなくなるシーンが散見されます。彼女の不在時が何でもないような場面ならいいのですが、よりによって最終決戦でも姿を消してしまうのだから堪りません(出番は最後の最後に満身創痍の藍海瀚をボコるだけ)。
 そんな彼女の不在を支えるのが、NY市警の刑事として登場するマイケル・デパスカルJrです。彼は『キング・オブ・キックボクサー』の冒頭で殺される主人公の兄を演じていますが、その本職は警察機関などで護身術を指導する柔術道場の師範。そして彼の父親はアメリカ初の日本公認柔術道場を設立した伝説級の人物なのだそうです。
本作でマイケルはマーク・ホートンと闘い、ラストでは藍海瀚とのタイマン勝負を引き受け、なかなかのファイトを見せていました。しかし、そのVS藍海瀚も途中からグダグダな展開になり果ててしまいます(この対決は高所で闘う危険なシークエンスなのですが、撮り方が悪くて迫力が皆無に…)。
胡慧中とマイケルを充分に生かせなかった…本作の失敗は、まさにこの一点にあるといっても過言では無いのです。