『六本木ソルジャー』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「六本木ソルジャー」
「六本木ソルジャー 喪服の探偵」
製作:1995年

●今回は今度こそ久々かもしれない真樹日佐夫プロデュースのVシネマをご紹介します。本作は初代タイガーマスクである佐山聡の主演作で、いつも裏社会や格闘技をメインに扱ってきたマキ作品にしては珍しく、ハードボイルドな探偵モノとして作られています。
 六本木で探偵業を営む元キックボクサーの佐山は、さる汚職事件で逮捕された会社社長の妻・大沢逸美から、「夫が隠していた極秘書類が盗まれたので助けて欲しい」との依頼を受けた。まず佐山は社長の第一秘書にコンタクトを取ろうとしたが、既に秘書は何者かに殺されていた。
いったい誰が彼を殺したのか?死んだ秘書の妻、社長の愛人、そして依頼人の大沢…調査を続けていく中で、捜査線上に次々と疑わしき人物が浮上していく。その後、佐山をたびたび襲撃した連中の黒幕が社長の愛人だと判明するも、秘書の妻が第2の犠牲者となってしまう。
このことで獄中の社長から捜査の打ち切りを告げられるが、佐山は捜査続行を決意。事情通の藤原喜明、情報屋のジェフ・ニコルズらの協力を得て、社長の愛人をマークし始めた。次第に明らかとなっていく意外な事実…果たして、連続殺人犯の正体とは!?

 オープニングが女装した男のSMショーという壮絶な幕開けでしたが(苦笑)、物語はあまり奇抜ではないオーソドックスな探偵モノでした。登場人物が少ないので犯人はすぐ解りますが、様々な性的嗜好を交えることで変化を持たせています。また、作品のタッチは『刑事コロンボ』っぽい雰囲気で、殺人シーンには『サイコ』の影響が感じられました。
佐山の演技に関しては本人も認めている通りですが、格闘アクションについては素晴らしいものを見せています。氏はかなり太めの体形ではあるものの、いざ戦闘となると異様なまでに俊敏な動きを発揮!蹴りやパンチの速さがザコと段違いで、宙返りまでこなす様は和製サモハンと言っても良いほどです(依頼人の美貌に見とれてしまう場面など、アクション以外でもサモハンを彷彿とさせるカットもありました・笑)。
惜しむらくは、佐山のアクションが実質2箇所しか無いということです。探偵モノというジャンルの都合上、ラストをタイマン勝負で終わらせる訳にはいきませんが、個人的にはもっと彼のアクションが見たかったなぁ…。なお、今回はマキ作品には欠かせない濡れ場が少なく、真樹センセイの出番も意外と少なめでした。