
「おしゃれイズム」
製作:2010年
●(※画像は『エクスペンダブルズ』のものです)
昨年、『エクスペンダブルズ』の公開に合わせてシルベスター・スタローンとドルフ・ラングレンが来日を果たしましたが、今回はそのとき2人が出演した番組からこちらをピックアップ致します。この『おしゃれイズム』というのは『おしゃれカンケイ』の後番組で、司会進行はくりぃむしちゅーの上田と森泉&藤木直人。前回に続いて再びくりぃむしちゅーが出ているのは偶然でしょうか(笑
とはいえこの番組、『ズバリ言うわよ!』のようにゲストへ無茶振りをするようなことも無く、ごくごく普通のトーク番組であるため、これまで紹介してきた作品と違って興味深い内容は殆ど見受けられません。しかしスタローンとドルフによる掛け合いはかなり面白く、爆笑必至の場面が次々と繰り広げられていました。こないだのジャッキーがずっとマイペースで通していたのに対し、本番組の2人は実にフランクでとても好感が持てます(ちなみに通訳は翻訳家の戸田奈津子女史)。
まず最初はレギュラーの前にスタローンとドルフが姿を見せるのですが…で、デカい!スタローンはそうでもないのですが、ドルフが頭ひとつ違います。当初、私は日本のテレビ番組にドルフが出演する事を楽しみにしていましたが、同時にドルフそっちのけで番組が進んでしまうのでは…とも懸念していました。しかしドルフはギャグを飛ばしたり積極的にトークへ絡んできたりと、スタローンにも負けず劣らずのフリーダムっぷりを発揮!さながらコンビ漫才のようでドルフ自身も実に楽しそうでした。
さて、森泉に胸を触られてスタローンが「アォ!」と喘ぐ一幕を挟みつつ(笑)、いきなりスタローンが上田に「李連杰の代わりに続編へ出ない?」と言い出します。もちろんこれはシャレなのですが、有田に続いて上田まで大スターからオファーを受けるとは、何だか不思議な縁を感じます。また、ドルフが極心空手の演舞を見せるという場面もあり、「コォォ…」と低い呼吸をする横でスタローンがわざと吐きマネをするなど、始まって間もないのに2人の暴走が止まりません(爆
なんとか落ち着いてトークになりますが、スタローン曰く「(『エクスペンダブルズ』の撮影は)ランボーの時よりも疲れた」とのこと。スティーブ・オースティンとの絡みで骨折した事にも触れていて、怪我繋がりで話題は『ロッキー4』へと移ります。この作品でもスタローンは大怪我をしたそうですが、現金な彼は「4日間入院したけどヒットしたからいいや」と発言(苦笑)。また、同作へドルフが出演した経緯について、ドルフ本人は「もう覚えてない」と言う一方でスタローンが「彼は僕に泣いて頼んできたよ」と返すなど、もう完全にコンビ芸人状態です。
若干スタローンが突っ走り気味ですが、ドルフだって負けてはいませんでした。『エクスペンダブルズ』の役柄についての質問で、「俺はクレイジーなスウェーデン人の役で…」と言いかけたところで、上田が「つまり素で出たんですね」と毒のある返しをしますが、その発言をちゃっかり戸田女史が翻訳(たぶん確信犯)。そこでドルフは上田…ではなく近くにいた藤木に襲い掛かったりするなど、終始和やかなムードで進みます。
ですが、終盤に突然何の脈絡も無くケン玉の達人という少女が登場し、トークそっちのけで彼女の独壇場になってしまいました。個人的にはもっと2人のユニークな絡みが見たかっただけに、これはちょっと残念です。スタローンも何とか合わせてくれていましたが、明らかにドルフはつまらなそうでしたし…(苦笑
そんなわけで最後は尻すぼみでしたが、スタローンとドルフのバラエティに富んだトークで十分お釣りが来る内容でした。なお、番組中に続編の話題が出てきましたが、imdbによるとキャストが少しずつ固まってきたようです。主要メンバーは前作とほぼ同じで、今のところ噂されているセガールやヴァンダムの名前は無し。それより驚くべきは出演予定に楊斯(ボロ・ヤン)が名を連ねている事でしょう。
楊斯といえば、最近では『鉄拳』の三島平八役をオファーされていた事もありましたが(後にケリー・ヒロユキ・タガワに変更)、これが実現したら映画出演は実に5年ぶりとなります。果たして楊斯は出るのか否か?出るとしたら李連杰やジェイソン・スティサムとの絡みはあるのか?また今回もゴネているらしいヴァンダムやセガールは出演するのか?今から来年公開の『The Expendables 2』が楽しみでなりません!