
「トゥー・アサシン 美しき暗殺者」
原題:TWO TIGERS
製作:2007年
●『ソードキング』に引き続き、またも「やられた!」と思った作品だ。『ソードキング』は曲りなりにもアクションが含まれていたからまだ見られたが、この作品は本当に酷い!本作のパッケージはスタイリッシュなアクション物を予感させるデザインで、私は裏面に記載された蹴りを放っているフォトと、舞台が上海であるという点に惹かれて手に取ったのだが…詳しくは後述にて。
アンドレア・オズヴァートは凄腕のスナイパー。今日も首尾良く任務をこなした彼女は、新たに上海での仕事を依頼された。ターゲットは上海マフィアのボスで、アンドレアは身分を偽装して台湾入りを果たす。仮の住まいとなったマンションの一室で暗殺の準備を始めるアンドレアだが、隣室の娼婦・セレナ・コーと知り合った。彼女はある会社社長の浮気相手であり、近々その社長と共に暮らす予定だという。事故で知り合った中国人の男とも親密になっていく中、見事にアンドレアはターゲットを始末。続いて新たな依頼を受け取るのだが、そのターゲットとはセレナと会社社長だった…。
主人公がスナイパーで舞台が上海、訳ありの女と命令に背く主人公…ここまでお膳立てが揃っているというのに、あろうことか本作はアンドレアとセレナの色恋沙汰に物語の大半を裂いている。しかも、アクションをやってくれるのなら色恋沙汰も許容できるが、どんなB級映画でも必ずあるはずの銃撃戦やカースタントさえも本作は皆無(!)という有様だ(期待していた格闘シーンは、中盤で功夫道場にアンドレアとセレナが訪れた時と、クライマックスでセレナがアンドレアを助けるシーンでちょろっと披露される程度でした)。
ストーリーもこれまた酷く、とにかく演出がタルくてタルくて仕方が無い。のっぺりした物語は眠気を誘うが、それでも「アクション映画だから」とほのかな期待を抱いた視聴者(というか自分)は眠い目を擦る。繰り広げられるのは安いベッドシーンや町中を歩いたりするなど、おおよそアクション映画とは思えないような場面の数々。主人公が反目してセレナが社長を殺すところでやっと話が動いたかと思いきや、最後に待ち受けていたのは超が付くほどの脱力系エンド…ここまでくると、もはや「金返せ!」と言う気力さえも無くなってしまいました(萎
ちなみにセレナ・コーという人を調べてみたところ、いくつか香港映画にも出演している模様。邱秋月という名前らしく、本作では恐らくルーシー・リューみたいなアジアンビューティーとして起用されたものと思われる。だがセレナは正直言って美人とは言い難いルックスの上、ベッドシーン等で見せるスタイルもかなり微妙。これならフィルマーク作品に出てくる無名のパツキンねーちゃんとかの方がよっぽどマシなので、本作を見ようと思う人はフィルマーク作品を見た方が20倍ぐらい楽しめるかと思います。