『フォース・オブ・ワン』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「フォース・オブ・ワン」
原題:A FORCE OF ONE
製作:1979年

●そういえば久しくチャック・ノリス作品を見ていなかったので、このたびちょいと見てみました。
麻薬が氾濫する街で、ある日2人の麻薬捜査官が殺された。死因は素手で殺傷した事を示しており、麻薬捜査班は防衛の為に格闘技チャンピオンのノリスを招き、空手の指導を依頼した。ノリスは試合があるので警察の申し出に渋っていたが、麻薬組織に怒りを覚えて協力を承諾する。彼が次に挑む試合はタイトルの防衛戦で、やり手のファイターとの対決が待っているのだが…。
その一方で捜査班は麻薬組織の足取りを掴もうとするのだが、麻薬組織に近付いた者は次々と消されていく。更に2人の捜査官が、そして空手の試合に出ようとしていたノリスの養子までもが…怒りに震えるノリスだが、彼自身も刺客に襲われてしまう。実はこの一連の事件には警察内部にも協力者がおり、次から次へと真実に迫った者たちを消していたのは、ノリスと大戦を控えていたファイターだった。
ノリスとファイターの試合当日、女性捜査官が警察内部の敵に迫り、ノリスもまたリングでまみえたファイターの眼光に先ごろ自分を襲った刺客の影を見た。警察が試合会場に突入し、逃走を図るファイター。ノリスは女性捜査官と共にファイターを追跡する!
当時のマーシャルアーツ映画としては面白いほうではないだろうか。
リングで闘うノリスの動きは素早くて華麗であり、かつて李小龍とコロセウムで闘った時の姿を彷彿とさせなくもない。ストーリーは凡庸な感じではあるが、格闘アクションはなかなかキマっており、最も注目すべきはノリスが対決する仇役である。このファイターを演じているのが、なんと『プロテクター』でジャッキーと闘ったビル・ウォレスなのだ。
李小龍と闘った男VSジャッキーと闘った男という構図は面白いものがあり、マーシャルアーツ映画における夢の対決といえるだろう。この2人の戦いはクライマックスで2度行われるが、やはりどちらもいい動きをしている。華麗な回し蹴りで迫るノリスと変幻自在の蹴りを放つビルの対決は、『テキサスSWAT』のVSデビッド・キャラダイン戦と並ぶ豪華な顔合わせ。ここは一見の価値ありですね。