
「デスロック/戦略ガス兵器を追え!」
原題:COVER-UP
製作:1991年
●まぁ確かにマーシャルアーツ映画と考えるとこのカテゴリになりますねぇ…。
イスラエルで起きたテロ事件の取材に向かったドルフ・ラングレンは、事件を追っていくうちに不可解な点に気付く。実は何者かの手によって、神経ガスが多量に盗まれていたのだ。この重大事件を隠蔽しようとする軍部の思惑と、姿の見えない巨悪に翻弄されながらも、ドルフは果敢に真実へと迫っていくのだが…。
まず第一に、どうして本作はドルフ主演でなければならなかったのかが疑問だ。別に激しい格闘アクションも、迫力満点なスタントシーンも本作にはほとんど無い。言うなれば本作はサスペンス系の陰謀アクションといえるもので、ドルフが主演でなくても成り立ってしまう作品なのだ。
ドルフが主演というのなら(マーシャルアーツ映画的に)期待が膨らむところだが、それが本作ではことごとく毟り取られてしまっている。ドルフ本人も、いつも自分が演じている無骨なキャラクターを一蹴し、新たな自分のスタイルを考えて本作に挑んだのかもしれないが、残念ながら本作のドルフに魅力を感じる事は出来なかった。
イスラエルでロケを行ったおかげで、本作は異国情緒溢れる雰囲気に包まれているが、結局はそれだけの作品でしかない。話も「?」が付くところが多く、あのオチはいくらなんでもメチャクチャだ。アクション俳優からアクションを退いてしまうと何も残らなくなると証明してしまった作品。普通にドルフが大暴れする作品でよかったと思うのだが…。