
「チャンピオン鷹」
原題:波牛
英題:The Champions
製作:1982年
●80年代当時、日本で人気絶頂だったユンピョウがサッカーに挑んだ青春スポ根映画です。現在はDVDが発売されているので簡単に視聴できますが、VHSソフトはゴールデンハーベスト御用達のポニーキャニオン…ではなく東映から発売されていたため、他の主演作と比べて入手が困難なタイトルでもありました(かくいう私も随分と探し回りました・笑)。
ちなみに東映版ビデオにはジャッキーの拳シリーズと同じく、新規の挿入歌が入った縦字幕の劇場公開版が収録されています。ケレン味あふれるオリジナル予告編も入っていますが、どうしてポニー版ビデオではそういったものがフォローされていなかったのかが気になります。『大福星』にはちゃんと時代錯誤の主題歌が収録されており、権利関係などに問題があったものと思われますが…?
田舎で大きな騒ぎを起こし、逃げるように都会へとやって来たユンピョウ。彼は強靭な健脚の持ち主で、李賽鳳(ムーン・リー)と張國強の勧めでサッカー選手への道を歩み始めた。最初に入門した悪質チームとは喧嘩別れに終わったものの、次に所属したチームではエースとして頭角を見せ始めていく。そんな中、ユンピョウは前のチームと対戦する事になり、ライバルの狄威(ディック・ウェイ)と雌雄を決する!
…という風にストーリーは進みますが、全体のタッチはスポ根映画と功夫映画のハーフみたいな感じで、適度に両方の要素が混ざり合っていました。従来の現代動作片とは全く違う、スポーツと功夫アクションを融合させた青春ストーリーというのも、のちの時代を先取りしていたような気がします。
ただ、あまりにも先進的な試みだったせいなのか、サッカーと功夫アクションは完璧に融合していません。『少林サッカー』のようにプレイそのものを功夫で装飾するのではなく、本作はあくまで合間合間に功夫的なラフプレイを挟み込むという、少々苦しい見せ方をしています。審判の目を盗みながら立ち回るのですから、普通のアクションよりも迫力やテンポは下回ってしまい、消化不良な印象を残していました。
しかし本作で何よりも凄いのは、あまりにも衝撃的すぎる最後の結末です。今でも語り草になるほどブラックなオチですが、これは香港映画だからこそできたんでしょうねぇ…(汗