
「ブレード/妖剣伝説」
原題:Sword of Honor
製作:1995年
●スティーブ・ヴィンセント・リーとジェフ・プルートはやり手の警官コンビだが、ある組織との銃撃戦でジェフが殉職。敵は元の時代から伝わる伝説の妖剣を盗み出し、それをエサに甘い蜜を吸おうと企んでいた。
相棒を殺されたスティーブは上司から休めと言われるが、ジェフの妹であるソフィ・クロフォードと共に巨悪へ立ち向かっていく決意を固めた。やがて2人は組織が妖剣を利用して取引相手を殺害した事や、その際に使用された銃がジェフの殺害にも使われていたことを掴んだ。
しかし相手も黙ってはおらず、組織の差し金によってソフィが重傷を負ってしまう。組織と通じていたスティーブの上司も利用された挙句に殺されるが、上司を殺した犯人に気付いたスティーブは同僚と捜査を再開する。
一方、組織では下克上を狙っていた幹部(上司を殺した男)がボスを殺害。スティーブは仲間と共に敵のアジトへと潜り込むが…?
いくつもの香港映画で活躍した白人女ドラゴンことソフィ・クロフォード。本作はそんな彼女が出演したマーシャルアーツ映画で、主演はスティーブ・ヴィンセント・リーが務めています。彼は本作以外にも『カジノ・ファイター』『ハードブロー』等に参加。そのアクション・センスはなかなかのものです。
作品としては凡庸なポリスアクションですが、主人公の相棒に扮したジェフが武術指導を担当していることもあってか、アクションシーンは及第点以上の出来となっていました(坂本浩一らもスタント等で参加)。
劇中では格闘戦だけでなく、銃撃戦や爆破アクションを加えることでテンションをキープ。ドラマについても悪くなく、最初は険悪だったスティーブとその同僚が後半で和解するなど、ほんの少しですがストーリーに捻りが加えられています。
そして本作で最も印象に残ったのがジェフの見事な立ち回りです。彼の出番は序盤だけですが、アクションシーンでの動作は他のキャストの誰よりも素早く、さすが本職の殺陣師だけはあるなぁ…と唸らされました。
他にもソフィの見せる香港仕込みのバトルなど、見どころはあるんですが…残念ながらラストバトルはあまり面白くなかったですね。ここで達人クラスの格闘俳優と絡んでくれていたら、本作は傑作に昇華していたかもしれません。
ところで本作は妖剣が主題となっていますが、別に霊が憑りついていたりするようなことはなく、SFチックな邦題とは裏腹にただの小道具として扱われます。この妖剣は最終的にスティーブの手に渡るのですが、あの保管方法(見てのお楽しみ)だと剣がダメになってしまうのでは?(笑