『ダーク・エンジェル』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「ダーク・エンジェル」
Dark Angel
1991

●セガールやヴァンダムと比較するとイマイチ知名度の低いドルフ・ラングレン。彼については『リトルトウキョー・殺人課』でも少し触れたが、今回は彼の完全主演作だ。話としては刑事アクションにエイリアンをブチ込んだ意欲的な内容で、刑事のドルフがFBIのチビや検死官のヒロインと共に謎の殺人事件に首を突っ込むが、それは宇宙から来た麻薬ディーラーのマシアス・ヒューズによるものだった。マシアスは人間からエンドルフィン(脳内麻薬)を抽出してドラッグに精製しており、それを追って別のエイリアンも現れる。ドルフは次第に人であらざる存在を確信していく…というもの。
残念ながら格闘アクションはそれほど登場しない。しかし所構わず繰り広げられる爆破スタントは圧巻で、特にマシアス扮する悪のエイリアンが警官エイリアンに追われる場面がスゴい。このシーンでマシアスは車を踏み越えて逃げていくのだが、警官エイリアンが銃を発砲し、車がマシアスの背後で次々と爆発していくのだ。これ、マシアス本人が演じているかどうかを抜きにしてもかなり危ないスタントである。
感想としてはエイリアンの存在に気付くまでにもう少し描写が欲しかったのと、当初対立していた麻薬組織との決着が尻すぼみになってしまった事がちょっと不満だ。後はヤな感じだった上司が何の制裁も受けていない(FBIの悪上司はドルフに片付けられたのに)ぐらいだが、危険なスタントとテンポ良く進む話のおかげでそれなりに見られる作品となっている。ただ、やはりマーシャルアーツ映画としては最後のドルフVSマシアスのバトルをもっと派手にしてほしかったかな。
先述したセガール・ヴァンダムらは印象に残る作品や代表作を打ち立てているが、ドルフは特にこれといった作品が思い当たらない。個人的には呉宇森(ジョン・ウー)と組んでいる『ブラック・ジャック』なる作品が気になる所。果たして、彼の代表作に巡り会えるのはいつの日か…?