
雌雄雙殺
英題:The Two Great Cavaliers/Deadly Duo/Blade of Fury
製作:1978年
●(殺の字は旧漢字体が正字です)
かねてより自分が海外から功夫映画のDVDを仕入れている事は、このサイトのいくつものレビューを見てもらえば分かると思いますが、その中に色々な功夫映画の予告編をしこたま詰め込んだものもあったりします。その中には手を伸ばせる範囲の通販では入手できないものもあったりしまして、非常に歯痒い思いをしていた事がありました。それも今回購入した『Martial Arts 50 Movie Pack』で一部解決したのでひと段落ですが、今回紹介するこの映画も、これまで予告編だけ見るだけで中々手に入れることはできなかった気になる作品でありました。
本作は劉忠良(ジョン・リュウ)&茅瑛(アンジェラ・マオ)主演作で、トレーラーに於いてこの2人が陳星(チェン・シン)を相手取ってボコズコと豪快に蹴りをかますシーンで虜となり、今までずっと見たくてしょうがなかった一本でした。この他に梁家仁や聞江龍といったB級功夫映画おなじみの顔が飛び出す本作、果たして私が期待したような凄い作品だったのか否か…??
…で、肝心の物語ですが、なんとも複雑な武侠片でございました(笑
密書とその行方を知る男の行方を知る謎の老人を巡る物語(長っ!)で、英語吹替えではいまいち劉忠良と茅瑛らのグループの関係がよく分かりませんでした。しかも噴出する裏切りのドラマでストーリーは非常にややこしい作りになっていて、敢えて形容すると「難解な『蛇鶴八拳』」という感じです(密書を巡る物語も蛇鶴八歩の密書を巡る物語を連想させますし)。
「一匹狼な武芸者で婚約者を持つ劉忠良」「その劉忠良に好意を寄せていた茅瑛」「その仲間で兄弟を劉忠良に殺された(と思い込んでいる)男」「敵か味方か謎多き銀色の剣客・聞江龍」「病床に伏せる物語のキーマン、梁家仁」「密書を手にしようとする大ボス陳星」と、キャラクターの奥行きも『蛇鶴八拳』のようにバラエティに富み、ちょっと置いてきぼりを喰らうこともありはしますが、巧みな功夫アクションが手伝って何とか楽しむ事ができました。
劉忠良・茅瑛・陳星・聞江龍・梁家仁らが絡むアクションはもちろん見事な出来で、トランポリンを使った武侠片らしい動作と主演の劉忠良が披露する見事な足技は違和感無く馴染んでいて、とても見ごたえがあります。主演は若干劉忠良より茅瑛寄りなので、アクションの比重はどちらかというと茅瑛に集中している気がしますが、陳星一味との乱戦になるクライマックスからは終始毒でラリっていた梁家仁も復活し、劉忠良も相変わらず見事な脚技をビシバシ決めていました。
そしてそして、待っていました劉忠良&茅瑛Vs陳星!冒頭で主演とされながら出番がオープニングとラストだけという陳星(爆)、今回の彼は一撃で相手を瀕死にさせる毒の手が武器。劉忠良と茅瑛もそれぞれ一撃ずつ喰らってしまい、一時は追い詰められます。が、梁家仁を匿っていた老人が死を賭して陳星の動きを抑え、そこを劉忠良と茅瑛と梁家仁が3人がかりでトドメを…あれ?予告編にあったあの怒涛のダブルマシンガンキックのシーンが無い?まさかDVD収録の際にカットされたのか!?そういえばラストの一騎打ちがやけに短い気がしたけど…そ、そんなぁ!!
すいません、凄いラストバトルを期待していただけあって期待外れでした…。兎にも角にも、後日ちゃんとしたカットが少ないバージョンでも入手できましたら、レビューをし直そうかと思います…。