
「ガッツ・フィスト魔宮拳」
Fist and Guts
一胆二力三功夫/一膽二力三功夫/真功
1978(1980?)
●闇を!俺は!情熱! 夢を!夢を!いつも、願うだけさ
真実を捨て去れば 人は、彷徨うから 駆け上がれ!伝説の!熱風ボルテージ
静けさを乱したら 俺は、許さないぜ 限界!伝説の、熱風ボルテージ
…という劉家輝(リュウ・チャーフィ)の歌声もまろやかな(笑)彼の『少林寺三十六房』に次ぐ日本公開作。といってもショウブラではなく、劉氏兄弟の会社の作品である。
内容は僧の劉家輝が劉家榮(リュウ・チャーヨン)と李海生(リー・ホイサン)の2人に「儲け話がある」と持ちかけて仏典探しに利用しまくり、疑わしい人物を片っ端から調べていって、最後はラマ僧の羅烈(ロー・リェ)と戦うといったもの。ストーリーは好きじゃないけど、アクションは天下の劉氏兄弟だから高クオリティは保証されたも同然である。
ショウブラ作品が解禁されなかった公開当時としては、ビデオで劉家輝の主演作が見れる数少ない作品としても重宝されたと思われる(あとの劉家輝ビデオ化作品は『少林寺武者房』『少林寺の復讐』ぐらい)が、作品としてはラストの劉家輝VS羅烈意外にこれといったバトルは無い。
功夫アクションが少ない功夫片といえばこれまで『鐵[月孛]子李勇』などを紹介したが、それらはアクション以外にストーリーも良かったので功夫映画のメインディッシュであるアクションが少なくとも、それなりに見ることができた。だが本作の根本たるコメディ部分は微妙であり、特に隔離された病人の島に行く場面はシャレにならないし、日本版ビデオでは思いっきりカットされていた。
作品全体を見るとあまり良い出来ではないが、劉家輝の日本で劇場公開された数少ない作品として、記憶に止めておきたい一本である。ところで本作のビデオパッケージ…あの濃い絵は一体?(笑