
太極八蚊
Shaolin Deadly Kicks/Flash Legs/Deadly Kick, Flash Legs
1977
●過去にも『少林門』など主演作を紹介している譚道良(タン・タオリャン)主演作で、台湾系の俳優が集まったオールスター作品でもある。まずは冒頭の盗賊団がある屋敷を襲い、そこから宝物を盗み出す場面からはじまるのだが、登場する面子が羅烈(ロー・リェ)、金剛(カム・コン)、龍飛(ロン・フェイ)、蔡弘とそうそうたる顔ぶれだ。
彼らはその宝物を分解して持ち去り、3年後に再会するよう打ち合わせた。その後、別件で盗賊団の1人が逮捕され、牢屋へと放り込まれた。ここでようやく譚道良が登場し、盗賊団の1人と相部屋である譚道良は、別室の囚人・陳慧樓(チェン・ウェイロー)の「お宝があるんだ!脱走したら掘り出そうぜ!」との誘いに乗り、共謀して脱獄を図った。
その後盗賊団の1人は仲間と共に陳慧樓の指揮で宝を掘り出そうとする。だが、これは潜入捜査官・譚道良の仕組んだ事で、仲間の刑事と合流した譚道良は盗賊団の1人とその仲間から宝物のかけらを奪取した。陳慧樓と刑事はやられたが、譚道良は更なる奪還に向けて旅立つのだった。
そこから譚道良は、3年後の再開を待ってカタギに身をやつした盗賊団たちと宝物を賭けて戦うことになる。まずは金剛と、次いで龍君兒(ロン・ジェンエール…ジャッキーの『天中拳』でヒロインを演じた人)と遭遇しつつ蔡弘&龍飛らと闘っていく譚道良。どうでもいいが今回の蔡弘は堺正章そっくりである(笑
続いて譚道良は龍飛を匿った同じ盗賊団の一員・王侠と対峙したが、王侠は鄭富雄(チェン・フーシェン)ら大勢の仲間を従え、譚道良を捕らえてしまう。しかも王侠は宝物の独り占めを画策し、龍飛を自慢の仕込み刀で殺害した。そこから脱出した譚道良は再び舞い戻り王侠に戦いを挑む。引っ張っていた割には弱かった王侠を倒す譚道良だが、自身も重傷を負ってしまい、山道で行き倒れとなってしまった。
そんな譚道良を助けたのは先の龍君兒だった。しかし運命とは数奇なもので(ご都合的とも言う)、龍君兒の父はかの盗賊団のリーダー格であった。密かに譚道良の殺害を目論む龍君兒の父…しかし龍君兒が譚道良に思いを寄せていることを知ってその手を止めた。迷う龍君兒の父だが、そこに羅烈が現れた。さっさと譚道良を殺そうとする羅烈と、娘の事を思って行動できない龍君兒の父は対立するが…。
その頃、譚道良と龍君兒の距離は縮まり、譚道良は自分が秘密捜査官である事を明かす。しかし業を煮やした羅烈によって龍君兒の父が殺害されてしまった。宝物のかけら全てを奪い逃走した羅烈を追う譚道良と龍君兒!そして全て集まった宝物は、大いなる財宝を開く鍵でもあった。財宝を目前にして、譚道良&龍君兒と羅烈の死闘が始まる!
話のテンポが龍君兒に助けられた辺りからガクッと落ちてしまうのが残念だが、話としては別段悪くはない。本作の監督は午馬(ウー・マ)で、このほかにもいくつか監督作がある。ちなみにその昔、彼が巨匠・張徹と共に仕事をしていた事はあまり知られていない。最後のオチがよくわからなかったが(「欲は身を滅ぼす」という事?)、譚道良の巧みな足技も堪能できる佳作。なかなか面白かったです。