『空手ヘラクレス』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「空手ヘラクレス」
碼頭大決鬥/碼頭小子/碼頭龍虎鬥
Chinese Hercules
1973

●タイトルだけなら超有名なこの作品、やっと見る機会がありました。かつて『死闘伝説』に強烈なトレーラーが紹介されていましたこの作品は、李小龍ブームに沸き返る1974年に日本でも公開されています。ちなみに当時は功夫映画の事を"空手映画"と呼んでいましたので、タイトルには作中登場しない空手の名が冠されているということです。ちなみに当ブログでは"空手映画"=千葉真一のカラテ映画で統一しておりますので、ご注意のこと。
さてこの作品、いわゆる『ドラゴン危機一発』形式のものです。ニセ李小龍作品や凡百の低予算カンフー映画にありがちなペラペラの筋書きで、なかなか闘おうとしない主人公が親しい仲間を殺された挙句怒り爆発アイヤー!って展開なのです。特にコレといった見どころもないし、はっきり言ってつまんないです。
主演の陳惠敏(チャーリー・チャン)はお世辞にもカッコいいとは言えない風貌であり、貧相なルックスからは逆に弱々しいオーラが漂ってます(実際はボクシングチャンプだったり他の作品でも良いアクションはしていますが…)。作品自体も貧相で低予算な作りが見え見えで、なにしろ舞台が寂れた港とちっぽけな町のみ!アクションにも思い切りが無く、この作品に楊斯(ヤン・スエ)がいなかったらどうなっていたのだろうと心配にさえなりました。
その楊斯も自慢の筋肉は迫力あるものの、本作での見せ場はそれ"だけ"です。『燃えよドラゴン』ヒットで引っ張られたジム・ケリーが『黒帯ドラゴン』に出演したように、便乗する気満々で作られてるのが明らかです。それにしても、こんな作品でも日本で堂々劇場公開されたのは、当時の熱気溢れる李小龍ブームを象徴する一例とも言えますねぇ…自分も体験したかったです。