
地下兵工廠
In The Line Of Duty 6
Forbidden Arsenal
1991
●タイトルから"皇家師姐"の字が無くなってしまったシリーズ第6弾である。
ストーリーは、違法改造拳銃を密造・密売する組織(それがタイトルの"地下兵工廠")を追う話だ。銃の取引現場を押さえた香港警察の楊麗は、追跡の末に李子雄(レイ・チーホン)と杜少津の2人を逮捕するが、実は彼らは台湾からやって来た潜入捜査官であった。楊麗の自宅にお世話になる2人は、モメ事を起こしつつも真実に迫っていく。ここに香港の楊麗・台湾から来た李子雄・大陸出身の杜少津という、奇妙なトリオが結成された。一方、組織の仇雲波(ロビン・ショウ)や郭振鋒(フィリップ・コク)らは不穏な動きを始め、そこに大学生の李麗珍(ロレッタ・リー)も巻き込まれていくのだった。
本作については武術指導に注目してみよう。かつて第1弾の『レディ・ハード』では元奎と孟海が、続く第2弾『皇家戦士』では孟海が引き続き担当した。『香港・東京特捜刑事』では袁振洋(ブランティ・ユエン)ら袁家班が参戦。『クライム・キーパー』でついに袁和平(ユエン・ウーピン)が登場し、『中間人』では成家班の李建生が務めた。
これらを見ても分かるとおり、それぞれシリーズ毎にアクセントをつけてマンネリ化を避けており、すべて高水準のクオリティを堅持している。今回の武術指導は郭振鋒と王坤(ウォン・クワン)。つまりは"五毒"と成家班のコラボとも受け止められる、何ともコアな組み合わせだ。郭振鋒自身も作中に登場して楊麗らと闘っているが、後半で用済みになって仇雲波に殺されてしまう。
最後に用意されているラストバトルは楊麗&李子雄&杜少津Vs仇雲波の死闘だが、こちらも途中で仇雲波が途中で逃げ出してしまったりと消化不良。もう少し期待できる陣容だっただけに、そこだけは残念である。そしていよいよ次がシリーズ最後の作品となる『海狼』だが…詳しくは次回のレビューにて。