
「極道香港・復讐の狼」
原題:殺出香港/城市戦士/殺出銅[金羅]灣
英題:City Warriors
製作:1988年
●これはなんとビックリ、あの狄威(ディック・ウェイ)の主演作です。狄威とは香港映画を代表する名悪役スターで、これまでに数多くのスターたちを苦しめてきました(代表作は『プロジェクトA』のロー親分か)。恐らく香港映画が好きな人なら、一度は彼を見たことがあるのではないでしょうか?
しかし私にとっては主演の狄威をはじめ、共演の慮恵光(ケン・ロー)と監督の王龍威(ワン・ロンウェイ)もお気に入りの俳優だったので、本作の揃い踏みには期待を抱いていました。
…が、本作はいたって平凡なクライムアクションで、正直言って今ひとつの出来でした。ストーリーは大陸から香港に来た狄威が、行方知れずとなった妹を探して『ポリスストーリー』っぽい役柄の楚原(チュー・ユン)の組織と闘うというもの。ドラマ部分は悪くないですが、格闘戦はそれほど多くありません。
ラストでは狄威VS慮恵光という夢の対決が実現するものの、華麗な技の応酬とは無縁の泥臭いファイトが展開されます。作品のカラーにアクションの演出を合わせたのでしょうが、この顔合わせなら本格的なガチンコでやって欲しかったなぁ…。
ちなみにこのラストバトル、なぜか今までただのチンピラ風情だった慮恵光が不自然なパワーアップを遂げています。少ない装備で警官や特殊部隊を圧倒し、ほとんど返り討ちにしてしまうのですが……アンタいつの間にそこまで強くなったんだ!?(爆