『十字鎖喉手』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


十字鎖喉手
Shaolin Hand Lock
1978

●最近は小物ばかりだったので久しぶりにショウブラ作品の登場です。ショウブラ作品といっても、これも小物なんですが(爆
出演は姜大衛(デビッド・チャン)、陳惠敏(チャーリー・チャン)、羅烈(ロー・リェ)などで、以前紹介した『懲罰』がドミニカならこっちはタイだ!…と、監督の何夢華(ホー・メンファ)が言ったかどうか知りませんが(そういえば『懲罰』とこの作品は製作年度が同じ)、本作はタイでロケをしています。しかし姜大衛主演でタイ・ロケといえば、張徹(チャン・チェ)監督作品の『フィストバトル/拳撃』が思い出されるところ。実際この作品も『拳撃』とよく似ています。
話の方は師匠の狄威(ディック・ウェイ)を殺された姜大衛が、真の黒幕である羅烈を狄威の息子だった陳惠敏と力をあわせて撃破するまでを描いて…というか、これだけしか話がないというか(笑)。本作が小物だと言ったのはそういうわけなのであります(実際、内容も88分ほどしか無い)。
舞台が羅烈の屋敷だけだし、タイ・ロケ部分は観光地巡りに終始しているし、何よりも話がなかなか進展しなかったりと、ストーリーは少し厳しい評価になりますが、武術指導が唐佳(タン・チァ)なので功夫アクションを始めとした動作シーンは工夫を凝らしています。中盤のボートチェイスもスピード感溢れるスリリングな場面となっています(ちょっとコマ落としがキツいけど)。
最後は姜大衛&陳惠敏Vs羅烈の倉庫バトルとなるのですが、なんとなく雰囲気がジャッキーの『ドラゴンロード』に似てます。でも羅烈が最後に石油カンに片足くっつけたままで死ぬのは…笑っていいのか悪いのか(苦笑
要は何夢華版『拳撃』といった趣の作品でしたが、物語の起伏ももうひと捻り欲しかったですね。
ちなみにタイトルの"十字鎖喉手"は姜大衛が作中使う必殺技の名前で、腕を十字に組んで相手の首を締め、更に背中を足蹴にして締め上げるという地味ながら威力抜群の技。だから英題も『Shaolin Hand Lock』…って、直球過ぎるタイトルだと思うのは自分だけ?