『幻影拳/ザ・マジック・カンフー』 | 続・功夫電影専科

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「幻影拳/ザ・マジック・カンフー」
原題:馬戯小子
英題:Circus Kids
製作:1994年

●今回紹介するこの映画は、甄子丹(ドニー・イェン)と元彪(ユン・ピョウ)という、2人の大物スターがダブル主演した注目作です。そして『酔拳2』の慮恵光(ロー・ワイコン)まで参加しているとなると、香港映画界における3大キッカー夢の共演ということになります!これはもう見る前からウキウキしていました、パッケージ裏の画質の悪そうなフォトに一抹の不安を感じつつ…。
本作は第二次世界大戦下にあった広州を舞台に、サーカス一座の一員である元彪&警備隊の隊長・甄子丹の2人が、悪い英国人らと闘っていく様を描いています。敵の首領には世界的な功夫映画マニアのベイ・ローガンが扮し、慮恵光はその用心棒という立ち位置になっています(ちなみに今回の慮恵光は、アクションスタイルから格好まで『酔拳2』の役まんま!)。
 この作品において貴重なのは、やはり元彪と甄子丹の顔合わせです。クライマックスには元彪と慮恵光の対決も見られる上に、対決自体も悪くはありません。ただ、甄子丹と元彪がガッチリと絡む機会は少なく、甄子丹に至っては粗末な扱われ方をされています。せっかくのスター同士の競演だというのに、これは勿体ない気がしました。
さらに物語は雑で編集もテンポが悪く、アクションシーンとなるとカット割りがゴチャゴチャしていて非常に見づらいという難点を抱えています。元彪の仲間であるサーカス一座の子供たちも場違いな感じがするし(彼らが絡むパートだけノリが違います)、元彪たちが立ち上がるための動機付け要員という悲惨な役柄を宛がわれた林威(デビッド・ラム)には涙を禁じえません(爆
甄子丹と元彪のカラミをもっと多くしてくれたら少しはマシになったハズ…貴重な元彪&甄子丹の共演だったのに、全てにおいて中途半端だった惜しい作品でした。