『カラテNINJA/ジムカタ』 | 続・功夫電影専科

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「カラテNINJA/ジムカタ」
GYMKATA
1985

▼タイトルが結構有名なマーシャルアーツ作品。しかしニンジャ映画の名前を冠しているが、実際は敵の配下が黒ずくめの衣装というだけで、劇中は一度もニンジャっぽいことはしていない。
さて、この映画は監督がロバート・クローズ、製作がフレッド・ワイントロープなのだが…ここまでくれば察しが付くが、本作には裏方に『燃えよドラゴン』のスタッフが参加している。主演を務めたのは、カート・トーマスという体操選手らしき男。この他に仇役としてリチャード・ノートン、脇にはこっそり李元覇(コナン・リー)や山下タダシが顔を見せている。

■体操の花形選手のカートは、アメリカ軍よりある特殊任務を命ぜられる。
アジア中央のとある小国に国家防衛用の衛星基地を建設したいのだが、それにはまずサバイバルレースで勝ち残らねばならない。カートに軍はそのレースに挑戦してほしいというのだが、そのレースはかつてカートの父が挑むも、途中で谷に落ちて行方不明となった過去があった。
亡命してきたと思われるその国のお姫様が見守る中、カートはそのレースに挑むため、特訓をコーチから施されることとなった。黒人コーチからは「戦場の空気を読むことが大切」、山下タダシからは武道の心得をそれぞれ教わり、いよいよ姫を連れて潜入する。
道中、裏切りやテロリストの襲撃に何度も会いつつも、やっとその国へと辿り着いたカート達。王様は年の割にはだいぶハッスルしてるおじさんだが、実は腹心のノートンにまんまと騙されていて、国を乗っ取られて東側陣営に売られようとようとしていた(当時はまだ東西冷戦が続いていた)。そして何を隠そう、カートの父を陥れたのもこの男だった。
そんな中で、ついにレースが始まる。独走する李元覇に続いて、ハルク・ホーガンもどきや各国の強豪(彼らも軍事拠点としてこの国に陣取りたい)が進む。が、レース出場者の全滅を狙うノートンは一人一人を血祭りに上げていき、ついには一緒に出場していたカートの仲間も狂人の町にて殺される。
ホーガンもどきは李元覇を殺すも、同じく通過ルートの狂人の町で脱落。一人残ったカートだが、そこに現れたのは死んだと思っていた父だった!実は父は谷底に落ちた時、枝葉に引っかかって助かっていたのだ。喜ぶ父子だが、ノートンの強靱に父が倒れてしまう。
父は一応生きてはいるものの、憎むべきはノートン!国を賭け、命を賭け、そして愛を賭けた最後の戦いが始まった!

▲まぁ、巷の評判通りに殺陣はそれなりにがんばってた…かも(爆
主役のカートはノンスタントで元彪(ユン・ピョウ)並み…とは言いすぎだが、なかなかに身軽でいい動きをしている。しかし殺陣の振り付け次第ではよくなりそうだったのに、出来上がりはテンポがとても悪く、最後のVSノートン戦も盛り上がらないものとなってしまった。
映像も使い回しが数カット確認できるし、ワールドワイドに海外ロケを展開していそうな割には、変な所をケチっているのはどうなのだろう?『バトル・クリーク~』も中途半端だったし、この頃のクローズ監督はどうしていたのだろうか?
冒頭登場した山下タダシが目隠しで二丁鎌をヒュンヒュン操る姿は、さすが本格派と思える場面だったが、劇中喋っていた日本語がすごい変だったのはどうしたことか(笑
ところでタイトルについてる"ジムカタ"とは最初にカートが二人のコーチから習っていた戦闘術と体操(ジムスティック)の融合、それがジムカタだとか。