『ゴルゴ13/九竜の首』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「ゴルゴ13/九竜の首」
狙撃十三
Golgo 13: Assignment Kowloon
1977

●さいとうたかを原作の劇画アクション大作『ゴルゴ13』。その実写化といえば全編オールイランロケで製作された高倉健主演の同名の映画が存在しており、トリビアでも紹介されたので知っている人も多いと思う。だが、それが製作された数年後にあろうことか、千葉真一主演で製作されたのが本作である。
ゴルゴ千葉が依頼を受けて麻薬組織の裏切り者を狙撃しようとしたところ、別の何者かによって殺される。真相を探るべく、ゴルゴ千葉は香港・日本を股にかける…そんな取って付けたようなストーリーは置いといて(爆)、まず千葉チャンのゴルゴメイクが大爆笑だ。もみあげが凄い上に、何故かパンチパーマである。
それにロケ地が香港&日本、出演者はみな香港の人ばかりで、日本からはアクション女優志穂美悦子嬢が登場。例によって華麗にアクションして殺されて退場といつもの役回りでございます(苦笑)。千葉ちゃんは空手アクションしたりと完全な無法地帯で、まさしくこれは原作なんて無きが如し、千葉チャン主演のカラテ映画と化しているのだ!
とりあえず原作にはこれに該当するエピソードがあるにはある(刑事スミニーとゴルゴの確執の元となった要人暗殺の場面のこと)。
だが原作の漫画ではスミニーは目つきの悪いヤバい刑事で、"散弾銃(ショット・ガン)スミニー"の異名を持つ男として登場している。さらに映画と違い、なんとラストでスミニーはゴルゴに撃ち殺されている!もっとこの手の映画化に最適なエピソードがあった(「チャイナ・タウン」という話ではゴルゴが太極拳を駆使して素手で戦う)のに、何故に中途半端な借用をしてこの話を選んだのか…詳しくは不明である。
香港側の出演陣は主演格の嘉倫を始めとして、何家駒・林偉・陳耀林・宋錦成・伊発(尹發のこと)・社偉金・泰山といった、どこかで見たような面々が顔を揃えている(武術指導は日本側スタッフが斉藤一之、香港側は宋錦成など)。
更に言えば、キャストで"アラン徐"と半端な名で表記されてる人がいるが、それは徐忠信のことです(彼の英名がアラン・ツィだったからこんな事になったらしい)。千葉ちゃんらと香港勢の意外な顔合わせもあるのでお楽しみに。