マーシャルアーツ映画特集・その1『ミッション・ターミネート』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「ミッション・ターミネート」
MISSION TERMINATE
1987

▲そもそも私がマーシャルアーツ映画にハマるきっかけとなったのがこの映画。そしてまさかのリチャード・ノートン主演作でもある。
この映画は安っぽい戦争モノだが出演陣が凄まじく、主演のノートンを始め、狄威(ディック・ウェイ)、呂小龍(ブルース・ライ!)らが登場して画面を盛り上げてくれます。
ちなみに一応戦場アクションということなのだが、監督のアンソニー・マハラジの手腕ゆえか、非常にまったりとした仕上がりになっています(笑

■1970年、ベトナム戦争時に密かに金塊をゲリラの村から強奪したアメリカ軍の連中がいた。ところがそれから数年後、次から次にその連中が闇討ちされていく事件が発生する。その金塊を奪った部隊のリーダーだった士官は、闇討ち犯人を始末して、ついでに上層部への事実発覚の隠蔽もするため、軍の本部から離れたはみだし者のリチャード・ノートンを呼び寄せた。
ノートンはまず手始めに、友人であり士官の元部下であった男を訪ねるが、そいつは何かを知っていながら隠し事をしている様子。そして士官の元部下でありながら、元部隊の名簿に載っていなかった男・呂小龍を尋ねに香港へと飛ぶが、事件に関わりたくないとして聴取を拒否する。
一方、闇討ち犯人の狄威は極秘ゲリラ部隊の指導員であり、その狄威はというとベトナムの山奥にある伊賀忍者の寺でむかし弟弟子(呂小龍のこと)と共に修業していたが、破門された経歴を持っていた(なんじゃそりゃ!?)。そして、ゲリラ組織内の狄威の様子を見ていたかつての師匠は、その狄威にボコボコにされてしまう。
師匠危篤の知らせを聞いた呂小龍はベトナムへ飛び、死に際の師匠から伝家の宝刀を授かり(ちなみにこの刀はその後出番なし)、打倒狄威を誓ってノートンと力を合わせることに。ノートンは、呂小龍から師匠から聞いたというある山中へと赴き、そこで過酷な特訓(といっても訓練施設がショボ過ぎる)に励むゲリラ達の姿を確認する。
組織の存在を確認したはいいが、国境付近にある同基地を米軍に攻撃してもらうわけにもいかず、ノートンは友人が隊長をやってるタイの一個小隊に協力を依頼し、仲間と共に敵陣に乗り込む。果たしてノートン、呂小龍はゲリラ部隊を殲滅することができるのか!?

▼非常に淡泊。要は当時流行した『ランボー』を倣って作られた"ベトナム帰還兵"モノである。この手の安上がりな戦争アクションは80年代後半に狂ったように作られ、東南アジアの森林でムサいおっさんが適当に銃をブッ放すだけの映画が多く作られた。
本作も話はノートン捜査→呂小龍仲間に→突入して決戦…と、これだけだ。
そんなこの映画を大きく支えているのは、やはり狄威らを始めとした香港勢の存在感であろう。クライマックスでは呂小龍VS狄威、ノートンVS狄威という異色の対決が見られるだけでも、本作の価値は大きいと思われる。
あれ?マーシャルアーツ映画を紹介するはずが、何故にこんな流れに…?(爆