大阪市立桜宮(さくらのみや)高校2年の男子生徒(当時17歳)がバスケットボール部顧問の男性教諭(47)から体罰 を受けた翌日に自殺した問題で、
顧問が女子部員にも日常的に体罰を加えていたことが分かった。複数のOBが目撃し、現役部員の保護者も証言した。
女子部員への体罰の実態が明らかになるのは初めて。大阪府警などは学校関係者から事情聴取を始めており、顧問の日常的な指導状況についても実態解明を急いでいる。
OBや保護者らによると、同校のバスケ部には約30人の女子部員が在籍し、顧問が指導していた。
練習試合などで消極的なプレーやミスをした女子部員に対し、他の部員の前で顔を数回にわたり平手打ちしたり、頭をこづい ていた。
男子部員の場合と異なり、練習中に手を上げることは少なかったという。少なくとも数年前から複数のOBらが目撃していた 。
数年前に卒業したOBの一人は「男子に比べて手加減があり 、頻度も少なかったが、自分が入部した当時から女子部員への体罰はあった」と証言した。
顧問は市教委の調査に対し、「強いチームにするためには体罰は必要。体罰が常習化していた」と話している。全国大会へ の出場を何度も果たした手腕からチームで絶対的な存在となり、一部の保護者らは体罰を黙認していた。
という事で、この体罰問題から一気に様々な“闇”が明らかになりつつあります。
体育会の部活動というのは、昔からこういう“身体で覚えさせる”的な指導方針が定着しています。
実際、こういう厳しい指導のお陰で我慢強い性格の逞しい人間が誕生出来る側面もあるんですが、しかし自殺をさせるまで追い込んではダメでしょう。
この桜宮高校の場合、その指導のお陰で様々な大会で結果を残している事実もあるんで、この問題を起こした指導者も“出来る指導者”だったのは見逃せません。
ですが、こうやって体罰の実態が次々と明るみに出てくるという事は、指導を受けていた方々から恨まれていたという事にもなります。
恐らく、この指導者さんに待ち受けている現実はシビアなモノになるでしょう。
行き過ぎた“体罰”の成れの果て。
体育会部活動の“闇”は深いのかも知れません。