にゃんことにゃんこ--① | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 近所の家の角のところに黒い猫がクーラーボックスの上で昼寝をしていた。ところが今日は家の奥さんの足に絡みついている。「おや、今日はどうしました?」と言ったら、「このこは野良猫でえさをやってるの」と笑っている。

 

下は以前に撮った写真。斜め向かいの家が猫が居候している家。

 

 色々と猫を思い出します。駅前の家の門の外に陣取っているねずみ色の野良猫。声をかけてもこの猫はそっぽを向いていた。通りがかりの夫人が突然子犬が猫に襲い掛かろうとしたとき「お前がかなうような猫じゃないよ」と大声で叫んでリードをぐいっとひっぱった。猫は知らんふり。

 

 それがある時、耳にケガをしていて、傍に行くと足にまとわりついてくる。けがをいて気が弱くなったみたい。その後近くの寺の境内にいたた。

 

 一番思い出すのが、やはり近くの材木屋の猫だろう。塀の上に横になっているが、私がちかずくと、いきなり私の方に走ってきて手にまとわりつく。

 

 

 

 去年材木屋をやめるのか、敷地内は取り払われ、従業員が集まって話をしていた。その時、妻が叫んだ「あの猫がいるよ」、その場にとまって中を覗いたら、例の猫が飼い主の隣から首を出してこちらを見ている、小さく手を振ってやりながら「さよなら」と小声で叫んじゃった。