王様が手に入れた館 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 今日の絵はテムズ川を上って、前々回紹介したキングストンを過ぎ、更に上流のハンプトンコートで描いたスケッチです。ハンプトンコートは優雅で豪華なお城です。


パステル画

 ヘンリー8世の御代ですが、ご存じのように大変な王様で、王妃を次々と断頭台で処刑してしまった王様です。当時の王宮であったロンドン塔には断頭台が今でも残ってます。男子の後継ぎが欲しかった為ですが、皮肉にも、その後エリザベス一世が英国の女王になり、大英帝国の基礎をつくるのです。


 ハンプトンコートはローマ法王に離婚のOKを貰う交渉に失敗した配下のウルジー枢機卿がやむなくヘンリー8世に差し出した彼の邸宅でした。王様より立派な家を持つもんじゃないですよね。


ハンプトンコート


ヘンリー8世  その後ヘンリー8世はローマカトリックから離脱して英国国教会を作ります。イギリスの教会を英国国教会に統一し、修道院を廃止しすます。イギリスには屋根が落ちて廃墟と化した教会が多数みられます。殆どみな修道院跡です。


 ハンプトンコートのそばをテムズが流れています。テムズの船の中から囲いの中のお城の一部か見えます。パステルで描いたスケッチです。









 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
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