アマチュア音楽三昧-その3 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

遠い夏に想いを-プログラム  金曜日、土曜日と続いて、日曜日は「しもたかフィル」の定期演奏会。会場は毎年同じで代々木公園のオリンピック青少年センター。演奏曲目はハチャトリアンの組曲・仮面舞踏会、モーツアルトのホルン協奏曲1番とラームスの交響曲3番。


 天気もよく暖いのですが、聴衆の入りはまあまあでした。今年は妻が腰を痛め、治ったものの、重いチェロを担いで歩けないので出演していません。今年は団員の幾人かが骨折や怪我で休団者が出ているようです。


 団員の皆さんも大いに頑張って素晴らしい演奏でした。「あそこを間違えたとか上手く弾けなかった」というのはアマチュアのオケには付き物です。それより団員皆さんの息、意気、活きがピタリと合い、良い演奏になったと思います。


<コンサートマスター席でのももこちゃん>
遠い夏に想いを-ももこちゃん
 このオケには小学生から後期高齢者までのメンバーがいます。特に今回注目を引いたのは小学6年生の愛称「ももこちゃん」がハチャトリアンの組曲の2曲目の「ノクターン」の独奏ヴァイオリンのパートを弾いたことです。コンサートマスターの席で華麗に弾く姿は小さな天使のようです。その右手から流れるレガートはとても小学6年生の音とは思えぬ美しさで、大人顔負けの色気が漂ってくるようです。「ももこちゃん」は日本のジャズ界の大御所の坂田明さんのお孫さんで、ジャンルは違っても血筋は争えないですね。


<ハチャトリアン 仮面舞踏会>
遠い夏に想いを-オケ01
 モーツアルトのホルン協奏曲はホルンではなくて、国立音大出の団員がチューバで演奏しました。思い切った試みですが、ホルンの軽快な響でなく、重厚な音に成りましたが、大変に面白かったです。


<モーツアルト ホルン協奏曲>
遠い夏に想いを-オケ02
 最後はブラームスの3番の交響曲。2番と3番は余り演奏曲目には載らないのですが、素晴らしい演奏でした。去年はちょっと首を傾げたくなるところもありましたが、今年は正に「ブラボー!」に値する演奏でした。


<ブラームス 交響曲第3番>
遠い夏に想いを-オケ03
 余談になりますが、私はこの楽団には入っていません。しかし指揮者がプロのヴィオラ奏者で演奏上の注意点を妻が伝えてくれます。その一つに指揮者の彼が中学一年生の団員「ルイ君」に質問した話がります。「フォルテとピアノ、弾くのにどっちが力が必要なのかな」。


 「彼がそのまま伝えても誰も真剣に聞かないから、中学一年生に答えさせたら聞いてくれるって思ったんじゃないの」って妻がいいます。この「ルイ君」も凄く上手だそうですが、今年の定期は直前に手を怪我してヴァイオリンは弾きませんでした。その彼が「ピアノです」と答えて、指揮者の先生が「その通り、皆さん判りましたか」と言ったそうです。


 この話を聞いて、私もレッスンを始めた頃から言われ続けている「フォルテは力を入れなくともいいの、腕の重さだけですっと降ろすだけで充分」と言われ続けているところでした。言われても直ぐには出来ない悲しさ。


 ゴルフでは400グラムのクラブを振り回すのに、大抵のアマチュアはグリップを握った手に力を入れて振り回そうとします。本当は小鳥を掴むくらい軽くもって、背筋を使って腕は下ろすだけ、クラブを引き下ろしてくるのが一番タメがきいて飛ぶことは経験していましたが、60グラムの弓をどうやって腕の重さだけで弾くのか自問自答している最中でした。ある時、ゴルフのやり方を応用して、やっと腕の重さで弓を弾くことが出来ました。「ルイ君」の言う通りでした。


 団員でなもい私のためになるオケです。とっても楽しい演奏を聴かせてくれた音楽会でした。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ