霧雨はまだやまない。パウルヘイセ通りは広い道だが、何か寂しい感じのする通りだ。小雨のせいで通りが暗い。24番地まで歩くのは骨がおれる。一向に辿り着かない。それに反して、ノッコは元気がいい。
標識の番地を見ながら「もう少し、あの先だわ」
ノッコは先になって歩く。
ホテル・ゾリンは広い通りを渡った角にあった。暗くて全体がつかめないが、結構大きなホテルだ。私はドアを押して中に入った。
「あっ」
ノッコが後ろから小さな声で叫んだ。
私は振り替えった。
「このホテル、記憶にある!」
ノッコが言う。
「えーと、正面にエレベーターが2つ、右に階段のドア...そして、ここのバー。確かこんなだったわ」
続けてノッコが言った。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学へ留学した記録のホームページにもどうぞ