オオサンショウウオは見つからなかったが、やっとトノサマガエルを見ることが出来た。トノサマガエルは田んぼの生き物として象徴的な存在だが、近年の乾田化、田んぼ整備によって激減しているという(※)。よく似たダルマガエル(こちらも激減)は栃木の茂木でも見られたが、トノサマガエルは関東圏に分布していないため、今回見られて感動した。
美山町は全体として自然への意識が高いようで、田んぼ環境も素晴らしかった。歩けばトノサマガエルが田んぼに飛び込み、きちんと雑草が抜かれた水面には浮き草がびっしりと生えている。ショウリョウバッタ、コバネイナゴなどのバッタ類も多く、おそらく上空を飛んでいた先が黒い羽の鳥はコウノトリであった。
(※)トノサマガエルやダルマガエルは(アマガエルなどと比較して)田んぼ環境への依存度が強く、農法変化の影響を強くうけてしまっている。冬期の田んぼをトラクターで掘り起こす田んぼ整備、からからに田んぼを干からびさせる中干し、早稲栽培による落水時期のはやまりなど、田んぼで生活し、田んぼで冬眠するトノサマガエルにはどれも大きな障害となるようだ。
日時:2011年8月20日・21日
場所:京都府南丹市美山町
ノート:トノサマガエルとダルマガエルの区別は難しい。足の長さや腹の色がやや違うのだが、ぱっと見違いが分からない。ただ、よく見るとでっぷりしているダルマガエルに対して、トノサマガエルはスマートな体型をしており、ダルマガエルがドボンと田んぼに飛び込む一方、トノサマガエルはシュぱっとロケットのように飛び込む。関西圏にはダルマガエル(トウキョウダルマガエル)はいないが、ナゴヤダルマガエルという種類がいる。こちらは3種の中でもっとも絶滅が危ぶまれている。
美山町の田んぼ
アマガエル
素晴らしい環境
トノサマ発見
スマートな体(幼生)
長く力強い足
くっきりした背中と横の線(側線)
ウキクサの中にたたずむ/div>
アップ
こちらはツチガエル
コバネイナゴ
ハネナガイナゴ
ハグロトンボ
コナギの花