子供の頃に読んだ「大造じいさんとがん」の風景をやっと見ることができた。場所は東京から約400kmの宮城県蕪栗沼。周辺にはラムサール条約に登録されている伊豆沼と内沼があり、蕪栗沼とその周辺水田も、2005年にラムサール条約に登録されている。
日本には冬鳥の雁が約10万羽飛来するといわれているが、その9割は伊豆沼、内沼、蕪栗沼を中心とした宮城県北部にやってくる(江戸時代までは日本全国に飛来していて、国道4号線が造られる以前は仙台にたくさんきていたという)。マガンの大群が、田んぼと沼を行き来する様は圧巻で、朝6~7時にV字編隊を組んで沼から田んぼにむかい、主に落ち穂や稲の葉などを食べた後、夕方再び沼に帰ってくる(ねぐらいり)。蕪栗沼ではくちばしの色がオレンジのマガンと黄色っぽいヒシクイがよく見られるが(どちらも天然記念物)、警戒心が強く近づくとグワァ、グワァと逃げてしまう。そして、このような瞬間の写真をコンテストに出すと、鳥の生態を乱しているとして怒られるそうだ。
【蕪栗沼と周辺田んぼ】
蕪栗沼のラムサール条約登録で特徴的なのは、蕪栗沼だけでなく、周辺田んぼを含んでいることだ。田んぼは人間が作り出す湿地として、日本の湿地面積の大部分を占めてきたが、減反と乾田化が進んだことで、日本の湿地面積は急激に減った。
【ラムサール条約】
特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約。湿地とは沼沢地や湿原、6mを超えない海域など(※)のことを指し、水鳥や貴重な生き物を支える場所となる。日本でラムサール条約に登録されている湿地は37カ所。うち北海道が12カ所を占め、以前白鳥を見に行った新潟県の瓢湖も登録されている。今回訪れた伊豆沼・内沼は1980年に国内で初めて登録された釧路湿原に次いで指定され(1985)、蕪栗沼とその周辺水田は2005年に登録された。
※湿地に関してはかなり細かい区分けがある。
日時:2012年1月21・22日
場所:宮城県大崎市
ノート:雁は翼を広げると1.5mになるという。遠くに見ているので小さく見えるが意外と大きいようだ。また、蕪栗沼ではオオハクチョウも見られた(コハクチョウとオオハクチョウは嘴の黄色部分の大きさがちょっと違う)。伊豆沼では、昆虫、鳥類、淡水魚の3部門にわかれたサンクチュアリセンターが充実していて、好きな人は一日そこで過ごせそうな雰囲気だった。
ラムサール条約湿地「蕪栗沼・周辺水田」カレンダー・Animals in danger パタゴニア通販サイト 今回の目的地は東北
塩釜漁港で食材探し
アンコウとタラを買う
長沼フートピアキャンプ場
到着が遅れ、マガンが帰ってきてしまった
続々とV字飛行でかえってくる
魚介なべ
美味しかったが多すぎた→このあとカラスにゴミをあさられる
雪はしんしんと積もり
起きたらこんな
そして早速マガンがおでかけ
田んぼで餌を探すマガンたち
近づくと逃げる
目的の蕪栗沼へ到着
鳥の会らしき団体についていくと
オナガガモや白鳥、ヒシクイがいるポイントへ
凍りかけた沼を泳ぐ白鳥、コハクチョウか
伊豆沼サンクチュアリセンターへ
現在飛来している雁は約5万5千羽
充実していた展示より
伊豆沼の白鳥
人になついているオナガガモ
寒そうにしている雀
田んぼに餌を探しにいく白鳥