とことこ◯日本+記 -2ページ目

とことこ◯日本+記

日本のくらしと自然を調べたり、味わったりした覚え書き、など

幼少年キャンプ研究会の50周年記念マップをつくるために宮城県の栗駒山山麓へ行った。この場所は火山の恵みと厳しさが共存するエリアだ。ブナ林から湿原を経て雪渓の残る栗駒山山頂に至る自然は素晴らしく、いたるところに温泉が点在するが、2008年の宮城内陸地震で甚大な被害を受け、いくつかの宿は廃業に追い込まれている。

 

宮城県栗駒市にある花山キャンプ場に到着

近くを流れる砥沢をさかのぼる

4mの砂防ダムからダイブする子どもたち

炊事棟で牛丼をつくる

この日はプログラムの最終日。キャンプファイヤー

翌朝、国立花山青少年自然の家から御駒山を登る

ブナやミズナラが多い山地帯

小学生のキャンパーは自分たちで計画してこの御駒山に登る

花山は水が豊富。美しい沢がそこかしこにある

石の上にたたずむカジカガエル

クマもカモシカもテンもアナグマもいる

溶岩が流れた跡?

断層?

休業してしまった名湯の温湯(ぬるゆ)温泉佐藤旅館

営業を再開した湯浜温泉三浦旅館

2日目は秋田の大湯温泉阿部旅館に泊まる。

ここは川自体が温泉になっていて入れる

素晴らしい食事その1

素晴らしい食事その2

細部まで行き届いているしつらえ

翌朝、秋田側の登山口、須川温泉から栗駒山へ

つなぎで登ってしまう強靭な岡村さん

ホシガラス

ヤマアカガエル

標高は低いが高山帯の雰囲気がある栗駒山

登山道を外れ、キャンパーが沢登りをする新湯沢へ

道なき道 雪渓がまだある

沢下り

営業を再開した駒の湯

 ありし日の駒の湯。土石流で建物は流された。

栗駒山麓ジオパークビジターセンターへ

荒砥沢ダムは巨大な山腹が300mの地滑りを起こした

完成したポスター

50周年記念イベント

50周年記念のスタッフのみなさんと打ち上げ

5年ぶりに北斗、石和付近へ昆虫観察に行く。山梨で田舎暮らしを目指す田中さんの小屋も見学。さすが山梨という暑さの中、好物のプラムが味しく、試食をむさぼり食べる。

 

観察場所を下見してくれていた田中さん

アカアシオオアオカミキリ

キシタバ

カブトムシがものすごくいる

翌朝もカブトムシ天国

これぞ台場クヌギ

ノコギリカミキリ

アカマダラハナムグリ

オオムラサキ

スジワガタ?

エノキの葉に産みつけられたオオムラサキの卵

シロスジカミキリ

カトリヤンマ

ニホンアマガエル

田中さんの購入した土地で記念撮影

畑で栽培しているジャガイモ

プチトマト

田中さんの土地からの風景

フルーツに群がる

試食用のプラム

甲府盆地

初湯治で万座へ。宿泊した豊国館は昭和23年の記録にも残っている5軒のうちのひとつで、つくりは古いが味があり、何より温泉の雰囲気がすばらしい。
寝て食べて湯につかり、寝て食べて湯につかる。これぞ湯治。

 

梅雨で煙る万座

梅雨で煙る万座



炊事場を点検

源泉温度は80度。加水されているがかなり熱い

万座は酸性の硫黄泉。硫黄含有量は日本一らしい

自炊を開始

ソーセージを焼いた

翌朝はアジを焼いた

食べてまたすぐ寝るてつ

その隙に万座自然情報館へ

万座温泉街には熊が出るようだ

雨にけむる牛池

ギンリョウソウ

標高1800mの万座温泉は亜高山帯、針葉樹林が見られる

火山で崩壊を繰り返している万座の植生はおもしろい

湯畑

育てられているコマクサ

ゴゼンタチバナ

ウラジロヨウラク

戻るとサバイバルを読破していた

二日目は常夜鍋(豚バラとホウレンソウ)

出発ぎりぎりまで眠るてつ

万座峠

池の平湿原

弦ヶ池 標高が高く気温の低い万座には湿原が多い

浅間火山博物館

浅間山麓の成り立ちを学ぶ

軽井沢付近でそばを食べる

元住吉のニュータンタンでしめる

 生き物や自然に関する仕事で多岐に渡って活躍されてる阿部浩志さんの生き物観察会 in 飯能。いつものことながら、これがすごいのです。

 この日は、里山エリアから標高1000m弱の山地帯を巡ったが、見たかったオニクワガタやタゴガエルに出会えたほか、カモシカ(3頭)ノウサギ(2羽)アナグマ、シカ(およそ20頭)、さらに見事に上空を滑空するムササビもあらわれた。

 一方、それら生き物たちにも匹敵して印象的だったのは参加している皆さん・ヒト。この日は、自然関係の著名な作家さんや研究者の方々が参加されていたのだが、そのプロたちの動きのすごいこと。私は研究者や専門家ではないから、いつも素人目線のゆるい観察をしているが、自然関係のプロは動きが全くちがう。まず(そこかしこでネタを見つけてしまうので)歩みがとにかく遅い。しかし、好機をとらえると、猛烈に穴を掘りだしたり、「ええっ、そこへ!?」という場所にも躊躇なく突き進み、目的物をみつけた時の写真撮影も、これでもかというくらい執拗である。渓畔林の斜面でガロアムシを探している姿など、人が見たら遺跡発掘者か変質者かと思うであろう(笑)

 この日は朝9時半にスタートし、終了した時はすでに電車の終電間際であった。色々な意味で素晴らしい体験だった。

 

 また、この日参加されていた「しでむし」という絵本で著名な館野鴻さんが、まさにこの日、「つちはんみょう(偕成社)」で小学館児童出版賞を受賞された。完成までに10年近くかかるという渾身の一作、素晴らしいです。

 

「つちはんみょう(偕成社)」

 

https://www.amazon.co.jp/つちはんみょう-舘野-鴻/dp/403437070X

 

日時:2017年9月14日

場所:埼玉県飯能市

 

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里山の一年 生き物いっぱいのパノラマ絵本

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「田んぼの一年」「雑木林の一年」

「畑の一年」が小学館より発売中!

人の暮らしと自然の繋がり。生き物がいっぱい登場します。

ホームページ:tomoyamukaida.com

 

飯能市某所をスタート

カメムシタケ

チョウセンカマキリ

スジクワガタ

ヤマアカガエル

モモンガもいるという某神社へ移動

セグロアシナガバチ?

標高700m付近

動きが早くなるプロたち

サワガニがいた

何ヒルだったか忘れてしまった

ガロアムシを探す

オニクワガタ

ブナ帯に生息する

源流に近づく

ぷっくらしたタゴガエル

きれいなロクショウキン

源流地点

夜に某神社へ

ムササビの眼が光る

名前忘れた

翅が美しい蛾に沸き立つプロたち

若いカモシカ発見

このあと、成獣も赤ちゃんも発見

そして、座布団のようなムササビも飛行

 

 

 

 ぐるりと外輪山に囲まれた箱根の地形は「鍋」に例えられる。鍋のフチは金時山や明神ヶ岳などの外輪山、鍋の内側には毛(植物)がびっしりと生え、底の部分は、バーナーで穴をあけたようにボコボコしている。このボコボコは、外輪山の内側に出来た大涌谷や駒ケ岳や芦ノ湖であり、箱根の観光スポットは、まさにこの鍋の底のボコボコのまわりに点在しているということになる。

 箱根をぐるりと囲む外輪で噴火が起きたのは約40~23万年前。その後、カルデラとなった鍋の底部分で噴火が起こり始めた。箱根の中央に位置する冠ケ岳(大涌谷)や神山、駒ケ岳などはこの時(約4万年前以降)出来た新しい山で、神山の崩壊なだれで芦ノ湖ができたのはわずか3000年前だという。

 噴火にはいろいろあり、マグマがさらさらしている場合もあれば、こってりしている時もある。さらさらしていれば、なだらかな山がつくられるが、こってりしていると噴火の直後に固まってしまうので、大涌谷の奥にそびえる冠ケ岳のようなにょきっと突き出た山体になることもあるようだ。堺正章(孫悟空)が飛び出てくるかか山にも似ている。

 今回はそうした箱根の複式火山を体感しようと、芦ノ湖の湖尻から外輪山、すなわち鍋の底からフチに登ってみたが、真夏の暑い時期に箱根の山など登るものではない。毛の生えた鍋の内側の湿度は当然高く、霧で全身びしょ濡れ、鍋のフチにたどり着くと、今度は雷がどんどん鳴り出し、箱根スカイラインを歩いて仙石原方面に撤退した。

 箱根外輪山の南側をぐるりとまわるという目的は頓挫したが、箱根の美しい自然は、火山による凹凸があってこそなんだということを実感できて、それはそれでよかった。

 

箱根外輪山

箱根の観光地をぐるりととりまく外輪山を一周すると、コースにもよるが、トレイルランニングで10時間以上かかるようだ(約50km)。鍋の内側の大涌谷近辺のコースはまだ通行禁止のままとなっている。

 

日時:2017年8月22日

場所:箱根外輪山

 

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里山の一年 生き物いっぱいのパノラマ絵本
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「田んぼの一年」「雑木林の一年」
「畑の一年」が小学館より発売中!
人の暮らしと自然の繋がり。生き物がいっぱい登場します。
ホームページ:tomoyamukaida.com

 

 

噴煙立ち上る大涌谷と冠ケ岳

新しく噴出したのは15-2噴気孔

箱根ジオミュージアムへ

外輪の鍋の中にある箱根

中央の神山の崩壊で早川がせきとめられて芦ノ湖ができた

マグマの性質で山体も変わる

温泉にも密接に関わる

明日登る外輪山 三国山が見えているか

湖尻台付近より

翌朝、芦ノ湖畔でキジに出会い

ゴルフ場脇の登山口から鍋のフチを目指す

火山の痕跡を楽しみつつも

猛烈な湿気に苦しむ

鍋のフチに着くと三島側で雷がどんどん鳴っている

こわい

鍋の中央にある山々が全く見えず

箱根スカイラインを通って撤退

眺望スポットの長尾峠に到着

ここからは鍋の中央の山々が

見えるはずなのだが…

鍋の底にもどると、ようやく晴れ間が

早川越しには、外輪山の金時山や乙女峠が見えている

ハグロトンボがたくさん飛んでいた

ぼろぼろの翅が夏の終わりを感じさせる

まだ避暑をしているアキアカネ

台ケ岳のふもとに広がるススキの原

仙石原

入生田に戻り、生命の星地球博物館へ

すごい展示

大地を剥がすという展示が面白かった

特殊な接着剤を使ってペロリと大地を剥がすらしい

断層を体感する模型

地球の内部の動きを説明する映像が面白かった

火山だらけの伊豆箱根富士