高層湿原を見に行く①_栃木県鬼怒沼 | とことこ◯日本+記

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亜高山帯の針葉樹林を抜けると高層湿原が広がり、さらに山頂に向けて道が続いていく、というような風景が見られる栃木県の鬼怒沼へ。

出発地点の大清水(尾瀬の入口のひとつ)から鬼怒沼方面への登りはかなりの急登で大変だが、突如あらわれる湿原はまさに天空の楽園。山中とは思えない広々とした湿原には、チングルマやワタスゲ、タテヤマリンドウやヒメシャクナゲが咲き、地塘(湿原の中で水がたまって池になっているところ)ではカエル(タゴガエル?)が鳴きかわし、マツモムシやマルガタゲンゴロウが泳ぎ、いたるところでトンボが羽化していた。

鬼怒沼には数多くの池塘があるが、その中でひとつだけイモリが生息している池があるらしく、神秘的で面白いと思ったが、それは残念ながら見つからなかった。

 

ルート

〈大清水〜湯沢出合〜物見山〜鬼怒沼〜奥鬼怒温泉〜夫婦淵〉

大清水から鬼怒沼へまでのルートは案内標示がほとんどなく、

迷いやすく危険箇所もありさらにクマも注意で6月下旬まで雪が残る。湯沢出合からはひたすら登るのできつい。

 

日時:2017年6月23日

場所:栃木県鬼怒沼

 

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登りの急登がきつい

薄暮の林道、クマ鈴を装着

2日前が雨、どろどろ道が続く

急登が続く

おもしろい柱状節理

ゴゼンタチバナ

イワカガミ

アズマシャクナゲ

イワナシ

ミツバオウレン

岩場をいくつか超え

展望が開けはじめると

物見山頂上 2113m

栃木側の斜面は雪がまだまだありすべる

だんだん湿原に近づき

鬼怒沼へ到着

すばらしい

池塘と浮島が点在する高層湿原

低温で枯れた植物が腐らずに泥炭化し

その上にミズゴケなどが生えていく

ワタスゲ

チングルマ

ヒメシャクナゲ?

タテヤマリンドウ

ショウジョウバカマ

モウセンゴケ

池塘の中にヤゴが

よく見るとそこかしこで羽化している

これから湿原を飛び回る

水面を忙しく泳ぐミズスマシ

マルガタゲンゴロウ

かなり大きいウンコだったが イノシシ?

これはまた

ツキノワグマが冬眠しそうな穴

これも雪が降ればいいすみかになりそう

このクマ鈴はスイッチひとつで音がしなくなるから便利

下山途中はアスナロの木が多かった

美しい虫 調査中

オロオソロシの滝

日光澤温泉

わんちゃんが留守番

クリンソウ

加仁湯に入湯

ツキノワグマ

八丁の湯をすぎ

渓流沿いを進む

群れるおたまじゃくし

この道はいたるところで危険

栃木の牛めしを食べて帰る