雪持林と合掌造り_富山県五箇山相倉集落 | とことこ◯日本+記

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「散村」と対比する意味も込めて、五箇山相倉集落に「雪持林(ゆきもちりん)」を見に行った。「雪持林」とは雪崩から集落を守る林のことで、急峻な豪雪地帯にある五箇山の集落には不可欠のものであったようだ。古来から伐採を固く禁じてきたこともあり、集落の背後には背の高いブナやトチ、ミズナラなどの林が広がっている。

日時:6月12日
場所:富山県南砺市と岐阜県白川郷
ノート:有機(と思われる)の田畠には驚く程多くの生き物が見られた。畔に咲く草花には、アブやチョウやハナムグリがいたるところにおり、カエルやおたまじゃくしの数もすごかった。

【白川郷と五箇山】
いわゆる「白川郷」として知られる世界遺産には、荻町(白川郷)、菅沼(五箇山)、相倉(五箇山)の3つのエリアがあり、岐阜県側の白川郷と富山県側の五箇山では車で1時間程の距離がある。どのエリアがいいかは好みもあるが、民家園的軽井沢という感じの白川郷(観光客が飛躍的に多い)に対し、五箇山は昔ながらの趣を残している。場合によっては白川郷も楽しいが、もし日本を真面目に知りたい外国人を案内するとしたら、間違いなく五箇山を選ばねばならない。
ただ、こちらは五箇山も同じであるが、なんで集落の道を舗装してしまったのか…。このあたりの感覚は世界遺産を見に訪れた外国人からしたらアンビリーバブルであろう。せっかくお金をかけたのに残念だが、いつかセンスある若い世代が管理者となったら、この舗装を全部はがすことに力を注いでもらいたいものだ。一方、今もし完璧な合掌造り集落を訪れたいとしたら、その季節は雪に覆われる冬しかない。
世界遺産 五箇山合掌造りのある風景

フィールドノート-1五箇山へ
世界遺産の五箇山へ

フィールドノート-2合掌集落
合掌造りと田んぼののどかな風景

フィールドノート-3全体図
全体を高台から眺めるとこんな感じ

フィールドノート-4内部
相倉では民宿と資料館で合掌造りの内部を見られる

フィールドノート-5ここは鷲野さと
五箇山は和紙の里でもあり

フィールドノート-6ざぶとん
このざぶとんも和紙で

フィールドノート-7ゆかた
この浴衣も和紙

フィールドノート-8むかし
世界遺産になる以前は閉ざされた集落だった

フィールドノート-9ごうせつちたい
五箇山は富山でも有数の豪雪地帯なので

フィールドノート-10ゆきもちりん
合掌造りの裏山には雪持林がある

フィールドノート-11ちゃや
相倉には茶屋が二軒しかないが←白川郷には無数にある

フィールドノート-12めいぶつとうふ
名物の五箇山豆腐も

フィールドノート-13さんさい
山菜の盛り合わせも絶品

フィールドノート-14かわいいおみやげ
かわいいおみやげ

フィールドノート-15こういうの
こういう雪国の工芸品は

フィールドノート-16すき
つぼ

フィールドノート-17ちょう
田んぼ周辺でみられたチョウ

フィールドノート-18はなむぐり
はなむぐり

フィールドノート-19あぶ
あぶ

フィールドノート-20ばった
イナゴ

フィールドノート-21かえる
カエル

フィールドノート-22しらかわごう
こちらは白川郷

フィールドノート-23うまくやれば
うまくトリミングすればいい景色が撮れるが

フィールドノート-24こんなかんじ
こんなお土産屋がいっぱいある

フィールドノート-25しんかんせん
新幹線で帰る