『沖縄 シュガーヒルの戦い』を読んで、沖縄に行こうと考えた。
30日11時半に沖縄に到着。お尻が痛い。
空港着陸後、小さな窓越しの風景、背後には青い海が広がる。その視界にいきなりF15戦闘機が2機続けて飛び込んでくる。着陸したのか、出発したのか小さな窓からはわからない。さらに続けて1機。那覇空港の滑走路と航空自衛隊の基地の滑走路が平行して隣接する。昔ここには海軍の航空隊があった。
空港をおり、送迎バスでレンタカー営業所へ。車内の利用者への案内ビデオでは。沖縄のレンタカー数が全国トップであること。交通事故は減少傾向なのにレンタカーの事故は上昇。そして沖縄で事故数が多いと警告が。各安ツアーのレンタカー車種はヒュンダイのi 30 。生まれて初めての韓国車。全く問題ないが、ギアをリバースにしても警告音は出ない。停車時など少し振動が大きい。この車の癖かもしれないが。地図派の私にとっては、カーナビは、ほぼ人生初めての操作。慣れない。早く曲がりすぎたり、違う道に入ったり。そのうち、カーナビの機能に感嘆しながら、帰る頃にはすっかり操作できるようになった。ただし、沖縄の変わった地名、せいふあうたき等を入力すると検索しても出ない。
最初の訪問先は、シュガーローフヒルがあったモノレールおもろまち駅付近。カーナビに従い、まずは駅を目指す。駅付近で駐車場を見つけ、ひとまず駅のロータリーにいく。周りを見渡しても丘のような場所は無い。地図看板を見るもわからない。バッグから文庫本を取り出し見るがここら辺ということしかわからない。今は丘の頂上にある配水所タンクも見当たらない。駅のそばにはギャラリアという大きな商業施設。ブランドショップがたくさん入っている。地図だとこの建物の向こう。迂回し背後を見ると大きな道路とその背後に小高い山と山頂に白い配水タンクが見えた。周囲はコンクリートの法面と草が生い茂っている。頂上に上る石段が見えたので登ってみることに。配水タンクの横に展望塔と、その横に石碑があった。
シュガーローフヒルは、アメリカ兵が呼んだ呼称。日本兵はすりばちやま。この丘は遠く慶良間諸島が見えることから沖縄の人は慶良間チージと呼ばれた。慶良間チージとは慶良間の見える丘の意味。この地面の下には、もしかしたら今も掘り起こされない兵士や砲弾や洞穴があるのかもしれない。本に出てくる周囲にあるホースショア、ハーフムーンヒルは判別できず、何より、私の周りには、車がじゃんじゃん通り、普通に沖縄の人の日常生活が流れている。
駐車場代:300円
次に向かったのは、首里城。ナビの使い方がわかりかけた。パーキングで完全停止しないと次の目的地は入力できない。突然狭い住宅地にナビの指示。間違っていると思ったが信じて進むことに。しかし首里城はその住宅地を抜けたところにちゃんとあった。平日だったがぼちぼちのお客さん。NHKのドラマのポスターがあちこちに、ドラマが観光を後押ししているのか?そして要所要所に宮廷衣装を着た人がいるが、皆さん暑そうでぐったり。
場内案内図を見たとき、相当広い公園かと思ったが、実際は、コンパクトな敷地に、建物は集中している。宮殿と政庁がこの狭い地域に集中している。政治を行う場所も質素な畳敷き、現代の政治家も、こういう畳の上の方が、いいアイディアが生まれるのでは。
この首里城の周りの緑地の中にも旧海軍司令部の壕がある。シュガーローフヒルでの戦いの頃、ここが牛島司令官の戦闘指揮所になっていた。70年近い年月を経て、場違いなコンクリが地面から露出した後は、ここに間違いなく戦争があったことの証拠だが、周りを沖縄のうっそうたる樹木に覆われ、人々の目から、記憶からも、も少しづつ遠のいて行く。
駐車場代:なし
入場料:800円