『日本海軍英傑伝』 実松譲 光人社NF文庫 を読んだ。
元海軍大佐実松譲氏が、日本海軍の英雄を記した戦記。戦艦「大和」の艦長有賀幸作、「武蔵」艦長猪口敏平、空母「蒼龍」艦長柳本柳作、ミッドウェーの司令官山口多聞といった有名な軍人や、オーストラリアシドニーを攻撃した特殊潜航隊や、マキン環礁守備隊といったあまり知られていない舞台の活躍も記している。
さらに、民間漁船を徴用した、アメリカ艦隊の動静を探るための哨戒隊の小さな漁船と潜水艦との死闘、海上輸送隊として敗色濃い海域を防備する艦隊も無いまま航行する商船隊。と名も無き軍人と忘れ去られるかもしれない人々を取り上げられている。
