木の俣渓谷(2020) | zen:埼玉アウトドア・キャンプ・登山ブログ

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FIELD DISCOVERY zenです。
登山・キャンプ・BBQ・フィッシングなどのアウトドアが趣味。
新たな愉しみを発見しながら日々のアウトドアライフを綴っていきます。
(公式サイトも宜しくお願いします。http://fielddiscovery.net)

2020年、夏。
関東でも37度、他県では40度近い気温をたたき出しているこの猛暑。
皆さんいかがお過ごしだろうか。

自分の体温の数値すら上回るこんな気温の中では、
「アウトドア」というカテゴリそのものが危険地帯になりつつある。
愛犬イーサンの散歩も、もはや昼に行えば軽い虐待か。
故に共に歩くのは夜のみである。

リビングで過ごす休日。
エアコンとサーキュレーターの風に揺られながら
「川のせせらぎ」を4K動画で楽しむ。

よし!
「天然の涼」を取りに行こう!
あの4K動画で見たような「澄んだ水」でエアコンいらずの涼を取る!

そうと決めて向かったのは、栃木県、那須塩原市にある


「木の俣渓谷(木の俣川)」


とあるブログで、ここの「水の透明度が半端ではない」との記事を拝見して
急遽行ってみる事にした。

「那珂川(なかがわ)」の支流にあたる「木の俣川(きのまたがわ」は
「まさに清流そのもの!」というキャッチにつられ、Let's Discovery!

埼玉から現地までは1時間半~2時間程度。
現地の駐車場は無料だが、駐車可能台数が30台ちょいと少ない上に、
この水の透明度を求めて集まるリピーターが数多く訪れるため、
この指定された駐車場へ「駐車できなければ」渓谷に入ることができない。
(当然付近の路上駐車も禁止)

駐車場が空くまで待つか、空かなければ、最悪日を改めて帰るしかない。
地元だろうが、他県からだろうが、意気込んでお気に入りの海パンに履き替えたところで、
「駐車場を確保できなければ」指先を水に湿らす事すらできずGo home!である。

とは、いっても「たかだか渓谷」でしょ?
とたかをくくっていたら私はラスト1台!滑り込みでなんとか駐車できた。
恐ろしい。。まさかの競争率!そんなにもか!朝9時前ですよ。。。



なお、駐車場は2か所あり、一番は河川入口から最も近いトイレ隣接の駐車場。
そこから100m程度の場所にもうひとつ大き目の駐車場。
多くの者はこちらの駐車場に停めていく事になるだろう。

「木の俣川」から最も近いトイレ隣接の駐車場は10台も停められるスペースがないため
ここに停めることができるのは、よほどのラッキーボーイかラッキーガールである。

駐車場から歩いて数分。
いよいよ「木の俣渓谷」の入り口に到着。


入り口一発目に置いてあった看板を見ると
「直火でのバーベキューや焚火禁止」とある。


なるほど、直火以外ならキャンプもOKなのだろうか?
確かに、あちこちから炭のにおいがするが、皆さん直火ではないので、通常のBBQ程度ならOKなのだろう。
ちょっとこの辺は、後程きちんと調べる必要がありそうだ。



そして「クマ出没」の看板!ツキノワグマか。
メインの川にたどり着く前にこの看板を「3枚」ぐらい見た。
よっぽど目撃されているんでしょう。こわいっすね。

「サーッ!」と聞こえる川の音。
この音を待ってました!泳ぐ準備は万全!
水着に着替えていざ「天然の涼」を目指す!

到着するなりすでに人でごった返す入り口。
行きかう人の多くがどうやら外国人。
あちこちテントやらタープを張って、スピーカーから聞こえるノリノリな異国のミュージック。
皆さんこちらには来なれた感じである。
テーブルを開いてBBQをする者、キャンプスタイルで訪れてる者など、様々だ。



あちこちに人が溢れてはいるが、
私は初見なので、やはり一発目に目に入ってきたのは「水」である。


この「水の透明度」がヤバい!




他の方のブログなどから写真で見てはいたが、肉眼で見ると確かに美しすぎるほど澄んでいる!

まさに「清流」そのもの!

泥のように濁った「荒川」も私は大好きなのだが、
今日のテーマは「涼!」このテーマに「透明度」はやっぱりあった方が良い。

すごいな木の俣渓谷!!
こんな場所あるんだねぇ~と暫く感動。
こりゃあ人集まりますよ。



気温は36度。
川の水は結構冷たいが、それでも身体を撫でる水がとても気持ちいい!
まだ、目標地点ではないが、かなりクリアな水とそこそこの深さがあるエリアに来たので
軽く水遊び。



さて、訪れた場所からは、下流にも上流にも向かえるが
今回は、上流の先にある「滝」を目指して歩いてみることにした。

この渓谷の上流、数100m先ある「滝壺での遊泳」が今回の最終目的地。
そこに「天然の涼」がある!(らしい)


※小さくて分かりずらいが写真奥にある「滝」が今回の目標地点。

ライジャケ、アクアシューズを準備し、いざ癒しの地を目指す。


「歩き」・「時折泳ぎ」・「そしてまた歩き」、滝つぼを目指す事数分。


愛犬イーサンも全身ずぶ濡れで目ん玉まんまるである。


着いた!!!


ここか!


一発目の滝つぼは、「滝つぼと陸の間隔が狭いため」水流がきつい。
ここでの遊泳は危険なので、もう一段上がった所にある「2段目の滝直下にある滝つぼ」へ向かう。



どっから上がるんだ?と思うぐらいの高さだが、
写真右側の崖のようなところから比較的簡単に
2段目のエリアにはたどり着く事ができる。


来た!

うおおおお!これはヤバい!!
もう、ちょっとアッパーなプールじゃないか!

おそらく人工の滝ではあるだろうが、この滝の水量と
水の透明度!そして、でかいプール場!



見渡す限りの「緑と水」。
今が、気温36度という猛暑であることすらも気づかせない
これぞ今回求めていた「天然の涼」そのものである!


もちろん入るでしょ!
こんなプール場を目前として泳がない者はいまい。

滝の勢いで吹く風とそれに乗った水しぶきは、もはや「巨大なミストクーラー」
これは本当に気持ちが良かった!


最高だ~!きてよかった~!

ちなみに、最上段の滝の上に登り、「そこからダイブ!」みたいなこともやっている者もいたが
滝の最上段までのアプローチは、足場の悪い崖やら森やらを経由しないと
たどり着けないため、結構危険である。
たどり着く前にうっかり滑って落下してしまうと、骨のひとつでも折れてしまう事だろう。


アウトドアにおいては、あらゆることが自己責任ではあるが、
個人的に言わせていただくと、あの最上段エリアには、きちんとした装備がない限りはアタックしない方が懸命だろう。


私はこの位置でも十分愉しめるロケーションだったので満足。
更なる上段を目指したい方は自己責任で。



「木の俣渓谷」
今回、私の予想を遥かに超える「天然の涼」がそこにはあった。
まだまだ暑い時期があると思うので、ご興味がある方は、是非一度
この「巨大なミストクーラー」を味わっていただきたい。

普段行きなれた河川で味わう夏とは
また違う夏を感じさせてくれること間違いなしのスポットである。

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★詳細の動画あります(Youtube)
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木の俣渓谷(栃木県/那須)

「抜群の透明度を誇る木俣川」
気温の高い日に是非皆さんも遊びに行ってみてください!
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余談だが、今回私は、こちらには暑さしのぎでの訪問だったが、
よく見ると、「釣り人」や「写真撮影」をしている者も多かった。

更にはこちら、時期は限定されるが「ホタル」も見れるとの情報も。
通常ホタルは6月~7月に出現する昆虫なので、本格的な夏で「涼」を取る前に
下見がてら、上記の時期にホタル探しなどに訪れてみてもいい。

この日私が見た「木の俣渓谷」での体験は、この美しい渓谷の魅力のひとつに過ぎない。
秋の紅葉や冬季、積雪での滝の絵なんかも、また違った渓谷の表情を愉しませてくれる事だろう。

時期を変えて訪れた際には、またこちらのブログにてご紹介させていただきます。

それでは皆さんも素敵なアウトドアライフを!

 

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