「クリスマス・ライブ」への想い | 池袋フィールドのブログ

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ライブハウス 池袋フィールドです。
アーティストとしても活動中の店長・山石敬之が
日々の出会いやエピソードを語っていきます。

毎年この日を目指して生きている。

12月25日のライブは私にとって重要だ。大切だ。

フィールドを始めたおかげで、

安定して開催出来てるのは、とても助かる。

かつては、会場を押さえるのが大変だった。

クリスマス・ライブ自体は「SCRAMBLE 」時代や、

その後のバンド、ユニットでもやって来たが、

2002年あたりからは、ソロとして。

誕生日の4月8日からスタートさせ、

12月25日を経て、12月30日の関西ライブでシメる、を

通年のツアーとして重ねて来た。

なのでバンド時代よりもハッキリと、

1年間の動きが見えているため、

やるべき事もまた明快だ。

そして毎年年間で最大のイベントが、クリスマス・ライブだ。

全てをそこに向けて構築して走っている。

 

途切れた時期もあったが、30年に及ぶ活動の中で、

クリスマス・ライブは次第に重要な位置を占めるようになった。

そこで「クリスマス・ソング」も多く作っている。

すでにクリスマス・アルバムも2枚発表した。

ミュージシャン、アーティストにとってクリスマスは、

間違いなく「お仕事の日」だ。

プライベートなど無い。

別の言い方をすれば、

音楽好きや、オーディエンス、ファンの皆さんの為に、

素敵な夜を作ろう、っていう心意気が生まれ、

それが自分の生きる目的なのだ、と気付く。

クリスマス・ライブを重ねて来た事で、

音楽の果たすべき役割、

ミュージシャン、アーティストの使命を知ったのだ。

 

しかしクリスマス・ライブって、内容がどうしても似てしまう。

クリスマス・ソングにしても、まあ、似たり寄ったりだ。

重ねて行く内に若干の「煮詰まり」も感じた。

しかし「当たり前」を当たり前に過ごせる事の大切さを、

「9.11」や「震災」を経て痛感する事になる。

「同じで良いんだ」と思った。

もちろん工夫が無ければ、やってる方もつまらないので、

毎年「今年はどうしよう?」を考える。

ただ、そこに「焦り」は無い。

毎年同じ日にみんなと集まれる、ただその一点に価値があるからだ。

クリスマスとは、そういう夜なのだ。

 

バタバタの日々をさらに加速させて師走は過ぎて行く。

次から次へと「やらなきゃ」をこなし、

間に合うかどうかハラハラしながら、

「ギリ」に全てをたくし込む。

そして「ホッ」と息をつくと、除夜の鐘が鳴っている。

それが私の年末だ。一年だ。

さあ、今年も「いつも通り」のクリスマス・ライブを

皆んなと共に、暖かく過ごせますように!