前回まで書いたのは、職場内だけの事であって、直接お客様とは関わらない部分だった。
そこで完結していては、サイクルとは言わないので、その続きを。
”買って喜び、売って喜び、創って喜ぶ”の流れで言えば、前回の話は、創って喜ぶの部分になる。
誰の為に創っているかと問われたら、誰しもエンドユーザーである商品を買ってもらう人となるが、商品を創ってる人達には、その人達の顔は見えないし、感謝の言葉も直接聞くことが出来ない。
内面的満足を得るためには、やはり、直接、言葉を聞かなくては実感が得られない。
もちろん、仕事の流れをすべて把握して、エンドユーザーの笑顔を想像できる人は別だが、それをできる人は、それほどいないと思う。
もちろん、自分も、そんな想像は出来ないし、したいとも思わないが、エンドユーザーに商品が届くまでの全体の大まかな流れは把握しておくべきだろう。
以前、仕事でデンソーの商品を長距離トラックに積み込む仕事をしていた。
そのトラックは、18時に名古屋を出発して、次の日の朝6時ぐらいには九州へ到着させるものだったが、毎回、積み込みをする際は、戦場のごとくバタバタで積み込みをしていた。
その際、仕事相手は、トラックの運転手であって、デンソーでもなければ、エンドユーザーでもない。
ただ、九州の倉庫で荷物を待っている人達の事を考えながら仕事をする事で、トラックの運転手にも感謝されることになる。
他の人から見ると明らかにトラックの運転手の為に仕事をしている事となるが、同時に九州の倉庫の人達の為に仕事をしている事にもなる。
そんな事も分からず、上司からは、さんざん文句を言われたが。
話を少し戻して、創って誰の笑顔を見たいかと問われれば、自分の仕事と直接関係している人達になる。
もちろん、その人達のはるか先にはエンドユーザーがいるのだが、創る事に関わっている人達が、エンドユーザーの笑顔を直接見るのはなかなか難しいだろう。
これが”創って喜ぶ”という意味だと自分は解釈した。
次に”買って喜び・売って喜ぶ”という部分だが、これは、それほど、説明はいらないと自分は思う。
”売って喜ぶ”というのを一番実感しているのが、サービス業・接客業、営業職などだろう。
誰の為に、何の為に、商品を売ろうとしているのか、その事を考えれば、自然と”売って喜ぶ”の意味は理解できるはずであり、もし、理解できなければ、なぜ、その商品を売ろうとしているのか考えてほしい。
自分の売りたい商品を売る事によって、買ってくれた人の笑顔を見たり、感謝の言葉を聞いたりすると、自然と嬉しくなり、喜びに繋がるだろう。
以前、一ヶ月ほどウォーターサーバーの飛び込み営業をやったことがあるが、もともと、ミネラルウォーターに興味がない人に売り込みをするのだから、かなりの無理があるのではないかと感じていたのと、もし、自分がそんな売り込みをされたら迷惑と感じると考えていたので、ストレスしか感じていなかった。
これは、自分が感じた事であって、人によっては、安全でおいしい水を毎日飲んでもらいたいという想いで売り込みをしている人もいるだろうし、そういう人達は、売る事に喜びを感じるだろう。
そして、”買って喜び”とは、誰しもが当事者になっているのだから、説明の意味はないと思う。
自分が欲しいもの、納得して満足しているものを買えば自然と嬉しいだろう。
そこで、なぜ、笑顔サイクルとなるかと言えば、”買う、売る、創る”という部分に、誰かは必ず関わっている。
関わっているからこそ、誰しも笑顔(喜び)の円(縁)の一部に参加している。
その事を分かっていれば、誰に喜んでもらう為に仕事をするのか悩まずにすむだろう。
今の自分の仕事は、倉庫内で毎日、同じ人達と作業をしている。
閉鎖的な環境であるので、最初の頃には顔が見えないとずっと感じていた。
この顔が見えないという意味は、誰の為に作業をするのかという意味だったりする。
その頃は、いろいろと悩んだが、今では、完全に割り切って誰でもない自分の為だけに仕事をしている。
職場自体が、誰かの為に作業をしているというより、自分の為に作業をしているので、そういう状況で誰かの為に作業をしては、かえってストレスを抱えてしまう。
もちろん、そういう職場の状況は、生産性を著しく低下させるのだが、リーダー自身が、周りを見えておらず、改善をする事はないだろう。
本来なら、そういうリーダーに対して、いろいろなアドバイスをする上司がいるべきなのだろうが、今の職場にはいない。
なにより、リーダーに学ぶという姿勢が見えないのが一番の問題だろう。
職場改善をする為には、リーダーがどのような意識を持っているかが一番の課題になるのではないかと思う。
笑顔サイクルも、リーダーが仕事を俯瞰して、仕事の段取りをして行動しなくては、全体に広がらない。
別のい見方をすれば、さまざまな部署・現場のリーダーが、会社の成長に関わっている事になる。
その事を分かっていれば、リーダーには、経営者の視点を持ってもらうことが必要不可欠だろう。
もし、そこまで意識を変えることが出来ないリーダーならば、すぐさまリーダー変更をするべきだろう。
優秀な人材ほど、無能なリーダーには見切りを付けるのが早い。
なぜ早いかと言えば、無能なリーダーのしたで働く事により、自分の成長が止まるのを怖れるからであって、優秀な人材ほど、常に学ぶ姿勢を持ち、成長し続けたいからだと自分は考える。