ゾウとアリ | 20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫でフォークリフトを使っての仕事経験を活かした現場で培ってきた仕事術をお伝えします。

「ガイアの夜明け・巨象に立ち向かえ ~町の電器店と商店街の闘い 」を見て。(http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview080722.html



家電量販店は、大量仕入れにより安い価格を提供しているのは大抵の人は知っていると思う。


番組では、ヤマダ電機を紹介していた。

そこの営業統括部部長・小林さんは、


「瞬間、瞬間に(値下げを)やらないと、常にお客さんも動いてますから、けっこう、お客さん、よく比較してますからね。

瞬間で(値下げを)やらなければ高いと言うイメージがついたダメですから。」

と語り、さらに、

「まぁ、ライバルの価格とか、市場の価格は常に見てますから。

けっして、市場よりも高い値段でうちは、売ろうとは思ってませんね。」

この業界について、

「うちだけでなく、いろんなライバル店も含めて、お互いにシビアに見てます。」


と語っている。


最近は、ネットのサイトで商品の価格比較が簡単に出来るので、昔以上にシビアになっている要因の一つではないかと思う。

特に、アメ横や自分の住んでいる愛知の大須は、電器店が固まっているから、移動が比較的簡単なので、価格の比較もしやすく、さらにシビアになるのではないかと思う。


とは言え、価格だけが大事なのかと言えば、そうではないと思う。

気持ち良く買い物が出来る接客対応も必要だと思う。


どこのお店も、最低限の接客対応は出来ているはずなので、そこにプラスする何かが必要だと思う。


自分が思うのは、お客さんの立場に立ち、親身になって会話をし、お客さんも気が付かない潜在的な要望を引き出す事ではないかと思う。



家電量販店同士のシビアな価格競争とは対照的なのが、町にある小さい電気店は、減少の一途をたどっている。


そんな状態の中、町の電器店が集まることで、メーカーと直接交渉する為に町の電器店のネットワークとして、アトム電器チェーン(http://www.atom-denki.co.jp/index.htm


仕組みとしては、アトム本部が加盟料として、月額5万円もらい、町の電器店により大きな組織を作り、その力で商品仕入れを行うもの。


この利点は、本部による大量仕入れで低価格が実現し、電器店は、販売と修理に専念できるようになる。


加盟店のインタビューでは、


「今までは、メーカー系だったので、仕入が厳しかったですよね。

アトムに入って、安い仕入れで、量販店に対抗できるようになりましたしね。」

「量販店の価格とも対抗できるようになりましたしね。

安心して、お客さんにも商売が出来ます。」

と語っている。


番組内で紹介されていた、アトムのチェーン店の仕入れ値と大手量販店の広告の価格を比べると、店側の利益に驚かされる。


昔は、どこの家庭にも町の馴染みの電器店があったと思う。

自分の家にも、町内の馴染みの電器店があった。

町の電器店は、コミュニティーの一部だったのではないかと思う。


低価格や商品の種類の豊富さと言ったお客の要望に応えるように、量販店が増えたのではないかと思う。


電器店の利点でもある、顔馴染みの気楽さとアフターサービスの充実を年配の方達は求め。


量販店の利点でもある低価格・商品の種類の豊富さは、若者が求め。

今後は、量販店と電器店の住み分けが行われるのではないかと思ったりする。



郊外の大型店の乱立で、商店街が寂れている場所が多い昨今。

番組内では、次世代型ショッピングセンターを紹介している。


振興組合・理事長の古川さんは、


「商店街と言うエリア。

そもそもは、皆さん、個人個人が経営判断する集合体だったわけです。

だから、高級ブティックの隣にコロッケ屋さんがあったりするんですよね。

ところが、郊外の大型店さんんは、そう言う事はないじゃないですか。

このエリアは、高級品のゾーン、食品のゾーン、カジュアルのゾーンで言うようなきちっとゾーン分けされているわけでありまして、僕たちがやろうとしたのは、まさに、郊外の大型店さんの合理的な運営の仕組みをなんとか商店街に取り込めないかと。」


と語っている。


町作り会社を設立し、商店主から土地を一括で借り入れ、そこに新たな建物を建設。

お客さんが買い物しやすいように、店の配置換えを大胆に行う。

しかし、配置換えをする事で、一番立地の良い場所のお店が端の方へ移動する事が起こる。



その事に関して、古川氏は、


「うちのお店は、ここの商店街のちょうど真ん中で一番いい場所だったんですね。

商店街全体の事を考えると、やはり、お店を隅っこに移動させて営業させましょうと。

いくら一店が頑張っても、郊外の大型店さんに打ち勝つ要因はなくなってきているんですね。」


と語っている。


ただ、このように行っても大型店の脅威は避けられない。

その打開策として、店舗の業種を変える人もいる。


しかも、商店街の中心部にマンションを建設する事で、お客さんを確保を行っている。

これにより、売り上げは、再開発以前より三倍以上になっている。


郊外の大型店と商店街のコンセプトは同じだと思う。


郊外の大型店は、それぞれのお店が、テナント料を払い、一つの店舗に入るのに対し、商店街は、自分達の土地でそれぞれ店舗の個人経営を行っている。


大型店は、指揮系統が統一され、店舗配置も統一され、お客さんの通る動線も効率的に考えられ、相乗効果が起こるように考えられていると思う。


商店街は、個人経営があるがゆえに、全体のバランスが悪い配置だったりして、お客さんの通る動線も無駄が多くなり、相乗効果も起こりにくい。


そのアンバランスさを解消したのが、次世代型ショッピングセンターだと思う。

そして、アンバランスさを解消する為に、お店の業種を変える事は、その店主にとっては、そうとうな覚悟がいる事だと思う。

一人は、皆の為に、皆は一人の為に。

と言う思いがないと出来ない事だと思う。