瀬戸内海島巡り、3日目の昨日は香川県の小豆島へ行って
来ました。
(高松港からのフェリー:とても大きいです)
小豆島は、周囲126Km、面積153平方キロメートルの瀬戸内海
では、淡路島に次ぐ大きな島です。
実際に島を降りると、バスが走り、コンビにやパチンコ屋、病院
レストランなどが立ち並び、本土とまったく遜色なく、島に居ると
いうことを忘れて島いました。
↑
今のところは、笑うところですぜ~
さてさて、そんな大きな島ですから、レンタサイクルを借りたわけ
ですが、なんと昨日借りた自転車は、3段変速付ではありませ
んか!
って、そんなつまらん話はおいといて、ここに来た目的は、400
年以上の醤油醸造の歴史がある、小豆島の醤油工場の建物
(建物は明治頃らしい)見るためでした。
小豆島には歴史ある醤油会社がたくさんあるのですが、なぜ
小豆島で醤油かというと、紀州湯浅から醤油醸造の製法を学
び、1592年ころから醤油の生産が始まったそうですが、原料
となる塩が、島で海に囲まれているので、中世以前頃から、
製塩業の歴史があり、良質な塩がとれていたそうです。
主原料である、大豆については、これも海に近く、海上輸送
が発達していたため、九州から大豆や小麦を仕入れていた
そうです。
酵母菌についても、小豆島の気候から、培養に適してい
たようですね。
考えてみると、醤油の原料は、大豆、小麦、塩の3つです
から、その限られた原料の中で、良質の醤油を作るとい
うことは、本当に原料の質や、気候など、すべての条件
がそろわなければ、出来ないものなのですね。
仕込から、醤油ができるまで、2年かかるというのも
頷けます。
小豆島の醤油工場は、金属の桶など使わず深さ2メートル
もある、大きな杉桶を使って醸造していますが、その様子
を見させていただいた写真がこれです。
中は、本当に醤油の香ばしい香りがして、
餅を持てーー!!
と叫びたくなりましたが、二枚目の天井に移っているカビ
みたいなやつは、諸味だそうで、長い歴史の中で、この
ような模様をつくっているそうです。
ところで、小豆島の醤油工場を訪ねると、どこの会社の
ものも木造の建物の壁が真っ黒になっています。
以前、愛知県の三河湾に浮かぶ、佐久島を訪れたとき、
集落の建物が真っ黒になっていましたが、塩害防止の
タールのにおいがしました。
小豆島の醤油工場の壁が黒い理由は、酵母菌により
もので、近くを通ると、本当にお醤油のいい香りがして
きます。
鼻のいい人なら、建物のにおいを嗅いだだけで、好み
の醤油の味がわかるかもしれませんね!
昨日の天気は曇りで、時々日が射すのを粘り強く待ちながら、
撮影をしていました。
いつもの崩れ行く民家の写真とは趣が異なりますが、これは
これで、興味深いものがあります。
(帰りのフェリーから)
一日終わりました。