作品展望 №4(磯石万里) | 短歌活動をめざす北海道歌人会

短歌活動をめざす北海道歌人会

北海道在住の歌人や愛好者、もしくは道外転出者も希望によって会員とする北海道歌人会です。短歌における親睦と創作を希望する方はどなたでも加入できます。ぜひ、一緒に短歌を楽しみましょう!

 

 

令和5年度短歌年鑑より (※ 解釈文章を省き、各結社短歌を紹介)

 

 

【釧路歌人会誌】創立六十六年、代表は前川桂子氏。

 

寂光につつまれ果てのはて空へ翔びゆくみやびな一羽の白鳥   石森邑子

 

黒砂糖ほろりとかみて亡き人の淡き微笑みしばし思いぬ   簑島智恵子

 

一瞬の未来とらえて子供等はポンポンダリアの坂道をゆく   一戸陽子

 

生きることは傍迷惑をかけること元気で生きし母に教わる   渡辺秀子

 

七回忌の膳に豆汁あり白和えあり今日は酔わむか母を偲びて   小池千之

 

人寄れば些かなるも摩擦あり床に鎮もる水仙一花   佐々木英子

 

カタカナ語多くなりたる今の世に刷り込みがたく老いの身を知る   助光洋子

 

くづれても立ちても芍薬あかときを面冴え冴えと薄きくれなゐ   前川桂子

 

ちちははの住みにし家をあの夏に売ってしまへり長女のわれは   吉田桜子

 

娘のピアノの風の中に眠りつつこのまま遠くへいけそうである   嵯峨(辞世歌) 

 

   ※ 入会等問い合わせ先は次のとおりです。

    〒065-0026 札幌市東区北26条東17丁目2-18

    古屋 稔方  北海道歌人会 (℡ 011-783-2467)