冬景色 森 君江
哀しみや辛さをみんな包み込み雪は私の憂いを隠す
雪道に馬橇の鈴が遠ざかる音は今なお我が胸に鳴る
目覚めると白一色に包まれた村の家々朝餉の煙
雪景色イタンキ浜に息子らの小さな足跡スキップしてる
製鉄の構内に見るクレーン車は雪掴むごと腕を伸ばして
憧れ 森田直也
夭折に憧れし頃もう過ぎて汚れちまった中也の詩集
モカコーヒー大人の味に憧れて寺山修司を読みたる日々よ
風前のともしびとなる憧れも未明まで飲む友も減りゆき
列車にてワンカップ酒飲むことに憧れ今も果てなき旅路
酒と詩と日々に憧れ最果てを目指す人生まだまだ続く



