盆の時期。
中学校時代の友人たちが地元に帰省する。
いつものように、
僕らは、合う約束を立て、
お互いの近況を報告し合いながら酒を飲む。
誰がケンカが強いか、
↓
誰がモテるか、
↓
誰が就職できるか、
↓
誰が結婚するか、
↓
誰が儲かっているか、
↓
誰が健康か、
中学校時代から今まで、
僕らが関心を持つのは、
常に、「自分と比較した誰か」だ。
相対的な話だ。
他人と比較して感じる自分の幸せは、
正直タチが悪い。
皆、それをわかっていながらも、
僕らは、
それぞれの相対性理論を、
下卑たジョークで盛り上げていく。
何にせよ、
気のおける仲間との酒は格別だ。