「楽しい」と「情熱」はどう違うのか | 女の子フィギュアの作り方☆超初心者向け講座

「楽しい」と「情熱」はどう違うのか

以前フィギュア作りと創造に重要なものは情熱ということを書いた。そこで「楽しい」と「情熱」はどう違うのか考えてみた。

楽しい
行為自体に楽しさを感じる。やればやるほど楽しくなり何時間でも続けられる。これにどんな意味があるかということは関係ない。具体例を出すとダンスや歌を歌っているとき。初めて接したもの、見慣れない物事や旅行に出かけたときにも感じる。ただし満足し飽きたら止めるか終わることもある。欲から始まったものは達成するか手に入らないとわかった瞬間一気に冷める。

情熱
楽しいよりさらに上の快感。何年も続くこともある。誰に教わることなく探求心によって技術レベルが一気に急上昇する。自分は重要な実験をしているという意識が芽生え、他人から学んだ知識技術では物足りず試行錯誤に割く膨大な時間を惜しまない。すさまじい集中力を発揮する。睡眠不足だろうと、くたくたにになっていても、熱意が体力とやる気を補うため、いくらでも力とエネルギーがわいてくるのを実感するようになる。

 

※ぼくのフィギュア作りはいきなり情熱から始まりました。今作っている作品のスタッフさんがブログで「商品化したらこんな感じかも」的なイラストが描かれてあって、そのかわいらしさに衝撃を受け衝動のままこれを絶対作って実現してみせると決意しました。


不可能と思っていたことを実現する。ぼくの場合「360度どこから見て同じシルエットなんて出来るわけないじゃん」と、思っていた髪型が「結構それらしく出来るもんだな」と見事に実現したことである。

 

神が降りてきたような気分になり、自分で生み出したものが自分ではなく見えざる手によるものによって生み出されたような気がするようになる。以前にも書きましたが、英語の情熱、熱意、熱中は「enthusiasm」といい、語源はギリシア語で「神に入る」。 派生語のenthousiazeinとは「神に憑かれた」という意味になるそうです。

 

※ぼくの場合、衝動から初めて小説を書くことができるようになりました。それまで一文字も書くことができなかったのに、その日から突然すらすらと自然に、普通に会話をするかのように書けるようになりました。わずか二万文字程度でしたが、それでもぼくにとっては大事件でした。

 

そこで驚くことが起きました。「キャラクターが勝手に動き出して、勝手に泣き出して、勝手に台詞をしゃべる」ということを体験したことです。マンガ家が「キャラが勝手に動き出す」というのを聞いたことはありますが、本当に実感しました。

 

※フィギュア以外で一時期3DCGダンス動画作りにはまったことがありました。それこそ他人が作った作品を見て衝撃を受け衝動のままにその動画作成ソフトを購入しました。初めは様子見と練習のつもりで作っていたけど、五番目の作品が自分にとって本命でした。作っている途中で「これは明らかに今までとは別格になる。これを見た人はきっと驚くに違いない」とまだ完成していないのに確信しました。

 

実際YouTubeにアップロードしたら世界中から(元のアニメ作品が世界中で放送されたせいもあるが)、絶賛されて映像の持つ力ってすげえんだな、と実感しました。ちなみにYouTubeでぼくの名前を検索すればすぐ見つかります。

 

やっぱり衝動からこの作品のファンを見つけてはSNSから個人サイトに至るまで片っ端から声をかけて、ひとつのコミュニティを作り上げたこともあります。定期的にオフ会=親睦会を開き、まさか自分がコミュ主になるなんて想像もしてませんでした。

 

最後になりますが、あるアニメ雑誌の懸賞で、この子たちのデザインを担当されたスタッフさんの直筆色紙がありました。懸賞なんて当たったことはそれまで一度もなかったぼくですが、「まっ、応募してみるか」と軽い気持ちで葉書を送ったら・・・

当たりました。

情熱はときに、幸運すら引き寄せ、呼び寄せることがあります。今でも信じられないくらいです。


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