動画「ボーメ氏の原型制作現場」紹介

海洋堂の美少女フィギュア原型師ボーメ氏の紹介動画を見つけました。１時間と28分あります。35:00ころでボーメ氏が作りかけの作品を切断し始めます。その理由を答える前にこの謎がわかった人はフィギュア作りのセンスが高いでしょう。


岡田斗司夫が司会をしてます。内容はだいたいこんな感じです。

ワンダーフェスティバルの紹介
レジン樹脂の発売とガレージキット黎明時代
美少女フィギュアの誕生
食玩によるフィギュア世界の拡がり
荒俣宏による「日本人が小さき物を愛でるのは」
フィギュア作りの現場（ボーメ氏）
業者による原型からシリコン型で複製
村上隆のトーク
山田五郎による「アートとクラフト・美術と工芸の違いとは」
ボーメ氏のフィニッシュ（塗装）作業
完成
ボーメ氏のフィギュアを作る動機と活力
佐々木幹郎による「フィギュアと伝統人形の関係」
ワンダーフェスティバルの様子
上田紀行による「フィギュアへの思いとは」

フィギュアの作り方というものをまったく知らない人には面白くて興味深い動画でしょう。

興味深かったのが24:20ころで「人がモノをどうやって見ているか？」「二次元の情報が脳の中で再構成される」「だからアニメーションのような二次元のモノを、もう一度立体に捉えようとする脳の働きはのは人間が日常的に行っている」という話がちょっとあります。その後ボーメ氏が「美少女フィギュアは作った人の数だけ違うモノができる」という話が続きます。

いつ頃の番組なのか調べたら2008年だった。
ETV特集　11月30日（日）『新しい文化「フィギュア」の出現 ～プラモデルから美少女へ～』
海洋堂のボーメ氏作品、ToHeart2の向坂環や爆裂天使のメグなど4点 in ワンダーフェスティバル2008[夏] - GIGAZINE

あと去年はボーメ氏活動20周年だったんですね。
美少女フィギュア第1位は何か？ボーメ屋20周年自選ベスト展ランキング - ライブドアニュース
下の方で紹介されているキャラしか知らないぼくは立派なおっさんだわ。「メイ・マー」ってこのブログ読んでる人でどれだけ知ってるんだろう？

このボーメ氏が作っている映像は村上龍司会の「カンブリア宮殿」でも紹介されておりました。最後に「カンブリア宮殿」で海洋堂が紹介されたときに村上龍がフィギュアについて語った言葉で締めます。
「（優れた作品とは原作キャラクターの）コピーではない。いろんな要素を再編成したものであり、原作に依存していない。だからアートであり、だから感動するのである」

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