始めはみんな愉しかった 出来る出来ないを考えるのは人間の習性 | 女の子フィギュアの作り方☆超初心者向け講座

始めはみんな愉しかった 出来る出来ないを考えるのは人間の習性

この記事は前回書いた「後のことは考えないこと」と「自分のやる気を引き出すコツ」の追加説明+補足版です。

☆始めは誰でもみんな勉強が愉しい

家庭教師のある先生のセミナーに参加したとき「何も考えることができず行動も出来なくなる子ども」というものを教わりました。具体的に言うとこんな状況です。
親:「言われなきゃ何もできないの!」
そこで子どもは考えてから慎重に行動する。でも、
親:「なにをやってるの!ちゃんと考えて行動しなさい」
と言われる。さらに、
親:「なにをぐずぐずしているの!黙って言われた通りにしなさい」
子ども「じゃあ、どの選択をすればいいんだっつーの?」
となるわけです。
この親は矛盾、自家撞着(じかどうちゃく)していますよね?これを「ダブルバインド」と呼ぶそうです。こういう子育てをされた子どもはまず成績が落ちます。さらにコミュニケーションを避け、他人のことばの裏ばかり探るようになるそうです。最終的には無気力な子どもになってしまいます。

こうなると子どもは身動きが取れなくなってしまいます。フィギュア作りで親から指導を受ける人はまずいないので(と思っていたら、親子で作った人が居た。記事の最後で紹介)こうはならないと思いますが、この話にはもう一歩踏み込んだ内容があります。子どもが親に対して一番望んでいることは「ほっといてほしい」なんです。小学校一年生くらいのころはみんな勉強が愉しいと感じているそうです。でも中学生くらいから勉強が嫌いな子どもがどんどん増えてくる。なぜだと思いますか?

親が口うるさくなるからです。「勉強しろ」「いい成績が取れないといい学校に進めない」「いい学校を卒業しないといい会社に入社できない」「いい会社に入社できなければ……」という具合です。これを克服するためにこの家庭教師の先生は「とにかく子どもに何も言わないでください。そのかわり早い子ならば数週間で自分から宿題や勉強をするようになります」と主張しています。

同様に「アスリートがミスをするとコーチはよく考えろ!と声をあげるが、アスリートが目指していることは考える事ではなく、考えないこと」といった内容が書かれた本があるそうです。ぼくはこれを「無心に近い状態になってプレイに対し集中力を高めること=現在の状況だけを見つめること」と解釈しました。
「意識は傍観者である―脳の知られざる営み」:早川書房

これをフィギュア作りを始めた人に当てはめると「人はミスをして作り直しが必要になったとき自分自身を責めて落ち込む傾向がある。これを避けるためにはあまり深く考えないこと。なるべく考えないでもう一度作り直してみる。それでもダメだったらネットで『__の作り方』で検索すると上手な人のWebやSNSなどが見つかるから覗いて見よう」ということでしょうか。

☆できるかどうか先の事は考えない
もうひとつは初めて作るものに対して前向きで上達が早い人の特徴は「これができるだろうかなどとは考えない」ということです。人間には「これは自分に可能な事であろうか?」と考える、生まれ持った本能のようなものがあります。たとえば火事場の馬鹿力というものがありますね。あれは死ぬか生きるかの瀬戸際で主婦なりお婆ちゃんなりが命と財産が懸かっている状況で「このタンスを持ち上げられるだろうか?」などと考える暇なんかない。だから「生まれながら潜在的に持っている人間本来の力を引き出すのである」と主張する武術と身体術を研究指導している先生もいます。

これをフィギュア作りに当てはめてみると「自分にも出来るだろうか?」と考えてしまう人よりも「ひとまず作ってみてうまくいかなかったら、その時に考え直せばいいじゃん」という人の方が上達が早い傾向があるということです。ぼくもこのブログで紹介しているポニーテールの女の子に対して最初に「こんなの作れるのかよオレ?」と思いました。でも似ているキャラクターを見つけて「短い状態からちょっとずつ延長していけばいいんじゃない」と気づいて作ったら一発でできました。


もうひとりのツンツンヘアの子は「こっち角度から見たときはなんとかうまく出来そうな気がするけど、こっちの角度はまず無理だなぁ」と思って作り始めました。ある程度出来てきたとき「待てよ。この髪の角度をちょっとだけずらせば、うまくいくのでは?」と思ってやってみたら出来ちゃった。「不可能だと思っていたものが実現した瞬間」でした。あのときは「一見こんな無茶な形に見えても再現することは可能なんだ」と目から鱗が落ちたものです。

▽親子でフィギュアを作った人の動画【YouTube】
小学四年生の子が夏休みに作って学校に持っていった、ってスゲエエエエエェエ!
「紙粘土で娘と一緒にキュアビートを作ってみた。」

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