先日から娘の受験期のことについて書いています。
数年前のことですが、このまま続けて
書いてしまおうと思いますので
よろしければお付き合いください。
(時期的におつらい方はほかへお移りくださいね)
合格発表当日、娘はひとりで受験大学まで
発表を見に行きました。
ほぼ不合格と思っていながら行ったのは
気分的に落ち着かなかったからか
時間があったヒマだったのか…
ダメなら翌日は中期なんですけどね
私も同行したかったのですが
どうしても仕事を休めず
「合格不合格どちらでも連絡する」
と言い、出かけて行く娘を見送りました。
その後、私も仕事に行きましたが
気が気ではありません。
そしてその時間がやってきます。
普段、仕事中に携帯を触ることなど
御法度の職場なのですが
この日だけは最大限に仕事を調節し
こっそり携帯を覗きに行きました。
そしてその携帯を触った瞬間
目に飛び込んだのはロック画面のラインの通知
「残念やったな」
の文字。
家族ラインで娘が結果を報告した後の
夫氏の返信だとすぐわかります。
そのままラインを開くと
「落ちてました」
と娘が最初に送った文面がありました。
(先ほど数年ぶりにその画面を見ましたが
今みても心が抉られます)
予想していたとはいえ
一縷の望みはあっただろうに
わざわざ見に行って現実を突きつけられて
私でさえ崩れ落ちそうになるのだから
娘はどれほどつらいだろうと
その気持ちを思うといたたまれず
一緒に行ってやれなかったことを後悔しました。
そのまま崩れ落ちるわけにも
泣くわけにもいかず
何とか気持ちを奮い立たせて
その日の仕事を終え、帰ってからは
いたわり、なぐさめ、ねぎらい、勇気づけ
娘にかける言葉をいろいろまさぐっていました。
適当な言葉も見つからないまま
夕方、娘は帰って来ました。
いつもと同じ風で ただいまと
帰ってきた娘に安堵し
ありきたりな言葉で
元気づけようとしている私をみた時の
娘の表情はむしろこちらを気遣っているようで
大丈夫やで
落ち込んでないで
と言いたげに笑みを浮かべていました。
でも、それはかえって
自身のつらさを引き立てているようにしか
私の目には映りませんでしたが
そのように見せることで
娘は精一杯に自分を保っていたのかも知れません。